ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント

ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント

「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」は、2009年から2018年までの10年間にわたり、千葉県佐倉市の麻倉ゴルフ倶楽部を舞台に開催されたチャリティゴルフトーナメントです。この大会は、「ゴルフを通じた社会貢献」を主要な目的とし、青木功氏、王貞治氏、日野皓正氏の3氏が大会実行委員を務めました。日本医師会や日本赤十字社などが後援につき、プロゴルファーと芸能人などの著名人、そして一般のアマチュアゴルファーが同じ組でラウンドするという、当時としては珍しい形式で実施されました。

このチャリティ大会は、10年間の累計で3億6千万円を超える収益を上げ、その資金は社会貢献のために惜しみなく活用されました。主な寄付先としては、病気と闘う子どもたちの支援、小児医療の中心を担うこども病院へのサポートが挙げられます。さらに、東日本大震災で被災した子どもたちや震災孤児を支援する団体、熊本地震や九州北部豪雨の被災地復興支援など、国内外の様々な形で困窮する子どもたちや災害からの再建に役立てられました。

大会は毎年5月に行われ、数々の名シーンや記録が生まれました。初年度の2009年には手嶋多一選手が優勝。石川遼選手がコースレコードを樹立するも惜しくも2位タイとなりました。2010年には久保谷健一選手が劇的な逆転勝利を飾り、青木功実行委員長が67歳で「66」をマークし、見事なエイジシュートを達成しました。2012年には、当時アマチュアとして出場していた松山英樹選手が、参考記録ながらプロの部優勝者である池田勇太選手のスコアを上回るという快挙を成し遂げ、その才能の一端を示しました。池田勇太選手は2012年と2013年にプロの部を連覇し、著名人部門では中井貴一氏が2013年に連覇を達成するなど、多くのドラマが生まれました。

大会形式も進化を遂げ、2014年からはアマチュア部門が一般と著名人の2部制となり、アンダーハンディ競技として行われるようになりました。プロ、シニアプロ合わせて多くのトップ選手が出場し、著名人枠には俳優、歌手、スポーツ選手、文化人など、幅広い分野から多数の著名人が参加しました。ビートたけし氏、郷ひろみ氏、舘ひろし氏、佐々木主浩氏、松山千春氏、宮根誠司氏など、多士済々な顔ぶれがチャリティの輪に加わりました。

このトーナメントの模様は、開催期間中、テレビ朝日系列で放送されました。初期は大会2日間のダイジェストが地上波全国ネットで放送されていましたが、2013年からはBS朝日でも放送が開始され、2017年以降は地上波での放送が縮小され、BS朝日が全国向けの主要な放送媒体となりました。

チャリティとゴルフの融合を通じて社会貢献を続けた「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」は、2018年の第10回大会をもってその歴史に幕を下ろしました。多くの人々の協力のもと、10年間にわたり開催され、多大なチャリティ実績を残したこの大会は、日本のゴルフ界におけるチャリティ活動の重要な一例として記憶されています。

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