青木功

青木 功（あおき いさお）

青木功は日本を代表するプロゴルファーで、1942年に千葉県我孫子市で誕生。彼は長年にわたり、日本ゴルフ界で数々の功績を残し続けており、日本プロゴルフツアーの永久シード権を持つ選手として知られています。2016年からは日本ゴルフツアー機構（JGTO）の会長に就任し、日本のゴルフの発展にも貢献してきました。

彼の名は、1980年の全米オープンでの準優勝や、1983年のPGAツアー初優勝で特に知られています。この勝利は日本人として初のPGAツアー制覇を彼にもたらしました。彼は尾崎将司（ジャンボ）や中嶋常幸と並び、「AON」の一員として、日本ゴルフの歴史に名を刻んでいます。日本ゴルフツアーにおいては、通算51回の優勝を果たしており、それは歴代2位の記録です。

略歴

青木は14歳のとき、我孫子ゴルフ倶楽部でキャディとして働くうちにゴルフに魅了されました。1957年には新東京都民ゴルフ場にてキャディとしてのキャリアをスタートし、その後、1958年には師匠でもある林由郎プロのもとで我孫子ゴルフ倶楽部に移籍しました。1964年にプロテストに合格し、1965年には関東プロゴルフ選手権で日本ツアーデビュー。1971年には初優勝を飾ります。

その後、青木は全米ツアーに挑戦し、1978年には海外ツアーで初優勝を果たしました。1980年の全米オープンでは、ジャック・ニクラスとの激闘の末に準優勝し、その実力を世界に知らしめました。さらに1983年にはハワイアン・オープンでPGAツアー史上初の優勝を成し遂げ、これを契機に日本人プロゴルファーとしての地位を確立しました。

その後も数々の大会で成功を収め、特にシニアツアーに移行してからは日本シニアオープンでの4連覇や、エージシュートの達成など、多くの輝かしい成果を上げました。2004年には日本人初のゴルフ殿堂入りを果たし、2008年には紫綬褒章を受賞。

プレースタイル

青木功は独特のプレースタイルを持ち、当初はドローヒッターとして知られていましたが、後にフェード回転を使いこなし、多様なショットを駆使しました。また、彼のパッティングスタイルは非常に希少で、リストパッティングと呼ばれる手法が特徴です。青木はそのスタイルを頑なに守り続け、多くの名選手からも称されるほどの実力を誇ります。

人物像

青木功は気さくでオープンな性格として知られ、コミュニケーションを大切にし、多くの友人を持つことで知られています。彼は野球部に所属していた中学時代もあり、スポーツに対して非常に真摯な姿勢を持っています。また、英語が流暢ではなくとも、人懐っこい笑顔とボディランゲージで他選手との交流を楽しみました。

青木は私生活でも再婚を果たし、新たな家庭を築いています。彼の生涯を通じての功績や友好関係は多くの人に影響を与え続け、今後も日本ゴルフ界におけるレジェンドとして、その名が語り継がれていくことでしょう。彼のプレーマーとしてだけでなく、人間としての魅力は、多くのファンにも愛され続けています。

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