ザーシバーディン

ザーシバーディン

プロフィール

ザーシバーディン（扎西巴丁、Zhaxibading）は、1999年10月29日に生まれた、中国内陸部の青海省玉樹チベット族自治州出身のプロ総合格闘家です。現在は、中国の拳風破浪総合格闘技に所属し、軽量級を中心に活動しています。

格闘技への転身

生まれ育ったチベット族自治州を離れ、自らの人生に新たな変化をもたらしたいという強い願望を抱いていたザーシバーディンは、その後の進路を探る中で総合格闘技に出会います。特に、アイルランド出身のカリスマファイター、コナー・マクレガー氏が世界の舞台で活躍する姿に触発されたことが、彼が本格的にプロ格闘家を目指す大きな契機となりました。17歳の時に、総合格闘技に必要な身体能力と技術を習得するため、本格的に格闘技のトレーニングを開始しました。

基礎の構築とアマチュアでの躍進

彼は総合格闘家としての土台を築くために、異なるスタイルの格闘技を並行して習得しました。打撃技術を磨くためにキックボクシングに取り組み、関節技や絞め技といった寝技の技術体系であるブラジリアン柔術のトレーニングにも励みました。ブラジリアン柔術においては、その才能が開花し、出場した複数の大会で優勝という実績を残しています。また、中国国内で広く知られる立ち技格闘技のイベント「武林風」にも参戦し、ここでは参戦した全ての試合で無敗を維持するという傑出した戦績を挙げました。これらの経験に加え、アマチュア総合格闘技の試合にも積極的に出場し、公式戦で5勝2敗という堅実な戦績を記録。プロの舞台に上がるための実力と経験を着実に積み重ねました。

プロデビュー、そして日本の舞台へ

アマチュア時代に培った確かな技術と豊富な実戦経験を携え、ザーシバーディンは満を持してプロ総合格闘家としてのキャリアをスタートさせます。2024年10月、中国で開催された総合格闘技イベントCMSLにおいてプロデビュー戦を行い、この記念すべき初陣を判定勝利で飾り、プロとしての第一歩を成功させました。

そして、彼のキャリアにおける大きな節目として、日本のメジャー総合格闘技イベントであるRIZINへの参戦が決定しました。2025年6月14日に開催される「RIZIN LANDMARK 11」において、自身にとって初のRIZIN参戦、そして日本での試合が実現します。このRIZINデビュー戦では、日本の総合格闘技界で活躍する実力派ファイター、遠藤来生選手との対戦が組まれており、日本の格闘技ファンのみならず、アジアの格闘技シーン全体から注目が集まる一戦となるでしょう。

今後の期待

故郷を離れ、自身を成長させたいという強い意志のもと格闘技の世界に飛び込み、柔術やキックボクシングで実績を積み上げた後にプロ転向を果たしたザーシバーディン。プロキャリアの始まったばかりの段階で、早くも日本のRIZINという国際的な大舞台に挑戦する機会を得たことは、彼のポテンシャルの高さと、今後の成長への期待の大きさを物語っています。RIZIN LANDMARK 11での遠藤来生選手との対戦は、彼にとって大きな試金石となり、その後のキャリアを占う上で非常に重要な意味を持つ一戦となるでしょう。若き才能が、日本のリングでどのようなパフォーマンスを見せるのか、今後の活躍から目が離せない存在です。

※プロ総合格闘技の戦績については、本記事執筆時点で具体的な詳細が確認できていないため記述を控えています。

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