シウダード・レアル・マドリード

シウダード・レアル・マドリードの概要

シウダード・レアル・マドリード（Ciudad Real Madrid）は、スペインのマドリード州に位置し、レアル・マドリードの公式な練習場です。この施設は2005年に開設され、バルデベバス公園内に広がる約1.2平方キロメートルの敷地を持っています。ここにはオフィスをはじめ、トレーニングに必要な各種設備が揃い、AVルーム、リハビリテーション施設、医療センターなども完備されています。

施設内には、人工芝と天然芝のピッチが計13面あり、これらは選手たちのトレーニングの場として利用されています。また、シウダード・レアル・マドリード内には、レアル・マドリード・カスティージャの本拠地であるエスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノも併設されています。このスタジアムは、リザーブチームや若手選手の試合が行われる重要な場となっています。

使用されるクラブ

レアル・マドリードのトップチームを含むすべてのカテゴリーの選手が、この練習施設を利用しています。特に若手選手の育成やトレーニングには大変配慮された環境が整えられており、選手たちが安心して成長できる場として機能しています。さらに、2019年以降はレアル・マドリードがクラブ買収を行ったことにより、クラブ・デポルティーボ・タコンもこの施設を利用するようになりました。タコンは女子サッカークラブであり、シウダード・レアル・マドリードは男女共に広くサッカーの発展に寄与する場となっています。

以前の練習場

シウダード・レアル・マドリードが開設される前、レアル・マドリードはシウダード・デポルティバ（Ciudad Deportiva）を練習施設として使用していました。シウダード・デポルティバは1963年に完成し、当時の会長であるサンティアゴ・ベルナベウのもと、マドリード郊外に設けられました。この施設では、トップチームだけでなく、ユース選手やクラブ会員も利用できるプールやレクリエーションルームが設けられていました。特に1966年には、バロンセスト（バスケットボール）のアリーナであるライムンド・サポルタ・パビリオンも建設され、ショーケースイベントなど多様な活動に利用されました。

しかし、2000年にフロレンティーノ・ペレス会長が就任した際、レアル・マドリードは借金返済のためにシウダード・デポルティバの敷地を売却する決断をしました。この土地の売却によって得た収益は約4億8000万ユーロに達し、その跡地は現在、超高層ビルが立ち並ぶビジネスエリアであるクアトロ・トーレス・ビジネス・エリアとして発展しています。

最後に

シウダード・レアル・マドリードは、レアル・マドリードにとってトレーニングの中心地であり、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮するための重要な施設です。また、サッカーというスポーツが持つ力を最大限に引き出すための環境が整えられており、今後の選手育成においても大きな役割を果たすことでしょう。

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