シェーン・オニール

シェーン・オニール：二つの祖国を持つプロサッカー選手の軌跡

シェーン・オニール（Shane O'Neill、1993年9月2日 - ）は、アイルランドとアメリカ合衆国の両方の国籍を持つプロサッカー選手であり、現在はトロントFCでDFとして活躍しています。彼のこれまでのクラブでのキャリアと、代表での選出について詳細に見ていきましょう。

クラブ経歴

オニールは2009年にコロラド・ラピッズのアカデミーに入団し、その才能を開花させました。2012年6月19日には、ホームグロウン契約を締結し、プロとしての第一歩を踏み出しました。

2015年8月7日、オニールはキプロスのアポロン・リマソールへ移籍。しかし、そのわずか3週間後の8月31日には、ベルギーのロイヤル・エクセル・ムスクロンへレンタル移籍することになります。しかし、ムスクロンでは出場機会を得られず、同年12月23日にはレンタル契約を打ち切り、アポロン・リマソールへ復帰しました。

アポロン・リマソール復帰後も、オニールに出番は訪れず、イングランドやオランダの下位リーグのクラブへのレンタル移籍を繰り返すこととなりました。そして、2017年8月、オニールはオランダのSBVエクセルシオールにシーズン終了までの契約で加入しました。

2018年6月、オニールは母国アメリカ合衆国へ復帰し、オーランド・シティSCへ移籍。2020年1月にはシアトル・サウンダーズFCへ、そして2021年12月22日には、カナダのトロントFCへ3年契約で移籍しました。

代表歴

オニールは、その出自からアメリカ合衆国とアイルランド共和国の代表チームのいずれかを選択する資格を持っていました。2012年10月9日、スペインで開催されたU-20代表のカップ戦で、U-20アメリカ代表に招集され、同月10日のカナダ代表戦に出場。しかし、試合中に目を負傷し、それ以降の試合には出場できませんでした。2013 FIFA U-20ワールドカップにもアメリカ代表として参加しています。

アメリカのフル代表での出場経験はまだありませんが、アイルランド代表でのプレーにも意欲を示しています。2014年1月には、アメリカのフル代表のキャンプに参加しましたが、韓国代表との親善試合にはメンバー登録されませんでした。2015年2月には、パナマ代表との親善試合で再びアメリカのフル代表に招集されています。

シェーン・オニールは、その恵まれた体格と高い身体能力を活かしたディフェンスが持ち味です。空中戦に強く、対人守備でもその力を発揮します。また、正確なパスで攻撃の起点となることもできます。アメリカとアイルランド、二つの祖国の間で揺れ動いた彼の代表選択は、今後のキャリアにも大きな影響を与えるかもしれません。トロントFCでの活躍、そして代表での舞台での勇姿に期待が高まります。

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