トロントFC

トロント・フットボール・クラブ (Toronto Football Club)

トロントFCは、カナダのトロントを本拠地とし、メジャーリーグサッカー（MLS）に所属するプロサッカークラブです。その歴史は2006年にさかのぼり、翌年にはMLSに正式に加盟しました。このチームは、アメリカ国外から初めてMLSに参加したクラブでもあり、今後の活躍が期待される存在です。

歴史の始まり

2006年5月11日、メープルリーフ・スポーツ&エンタテーメント（MLSE）は、クラブ名「トロントFC」を発表しました。ここでの「FC」とは、もちろん「Football Club」を意味します。クラブ立ち上げからわずか1年後の2007年4月7日、チームは初めての公式戦に臨みましたが、結果はロサンゼルスでの対チーヴァス・USA戦で0-2の敗北に終わりました。しかし、BMOフィールドにおける初のホームゲームでも、カンザスシティ・ウィザーズに0-1で敗れるなど、厳しいスタートとなりました。

初のMLSカップ進出

2016年には東カンファレンスで3位という成績を収め、プレーオフに進出しました。フィラデルフィアとの試合で初勝利を収め、その後の準決勝と決勝でもニューヨークシティやモントリオールを圧倒して、ついにMLSカップファイナルへと進みました。しかし決勝では、シアトルを相手にPK戦で敗れ、初タイトル獲得のチャンスを逃しました。

歴史的な初優勝

2017年、トロントFCはシーズンを通じて素晴らしいパフォーマンスを発揮し、6連勝と11試合無敗という記録を樹立しました。第32節ではニューヨークレッドブルスを4-2で下し、サポーターズシールドを獲得。最終節ではアトランタユナイテッドFCと引き分け、メジャーリーグサッカー史上最多の69ポイントを記録しました。その後のプレーオフでは、ニューヨークレッドブルと対戦し、アウェーゴール差で決勝に進出。コロンバス・クルーとの決勝では完全に勝利し、待望のMLS初優勝を果たしました。

ホームスタジアム

トロントFCはBMOフィールドをホームスタジアムとしており、これは2007年に完成しました。このスタジアムは、カナダ国内では最大のサッカー専用スタジアムであり、収容人数は約2万500人です。BMOフィールドは、2007 FIFA U-20ワールドカップの公式会場にも使用され、トロント市が所有し、MLSEが運営しています。スタジアムの命名権はBMOフィナンシャル・グループが保持しています。

獲得タイトルと記録

トロントFCの主な獲得タイトルには、MLSカップが1回（2017年）、サポーターズシールドが1回（2017年）、カナダ選手権が8回（2009-2012, 2016-2018, 2020年）があります。これらの成果は、クラブの歴史の中で輝かしい足跡を刻んでおり、今後のさらなる成功が期待されています。

現所属メンバーと監督

2023年現在、監督はクリス・アルマスが指揮を執っており、選手たちもさまざまな国籍の選手が所属しています。強力なチームを形成し、これからもトロントFCはMLSでの活躍を続け、ファンの期待に応えていくことでしょう。

このように、トロントFCはカナダのサッカー界で重要な存在となっており、その歴史や成果は多くのサポーターに愛され続けています。

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