シオサイ30

シオサイ30

1997年にパイオニアが開発・販売したパチスロ機で、沖スロのジャンルに属します。

概要

現在のパイオニアは沖スロメーカーとして広く知られていますが、当時は25φメダルを使用する機種が主流でした。しかし、『シオサイ30』の登場によって、同社の進むべき道が大きく変わることになります。

同社は以前にも『シティボーイ30』や『ベジタン30』といった30φメダルを使用する機種をリリースしていましたが、30φメダル自体が沖縄県限定であったため、沖縄県以外の地域ではほとんど知られていませんでした。30φメダルの存在を知らないスロッターも多かったのです。『シオサイ30』も当初は沖縄県のみで販売されました。

『シオサイ30』の特長は、パイオニア伝統のリーチ目、高い技術介入性、そして設定判別の容易さにありました。また、沖スロとしては初めてハイビスカスによるボーナス告知を採用したことも特徴ですが、導入当初は必ずしもそうではありませんでした。

当時、完全告知の先駆けであった『ジャグラー』は、技術介入が主流であった時代背景から、技術を持たないスロッターが敬遠する傾向にありました。そのため、GOGO！ランプが断線されるなどの状況も見られ、稼働が低迷するとすぐに撤去されるという、シンプルなゲーム性のパチスロ機にとっては厳しい時代でした。シオサイ30が導入された1997年も、依然としてそのような状況でした。

導入当初は、ボーナス成立時に光るハイビスカスに対して「これは何？」といった反応も多く見られたようです。現在では考えられないような状況です。

沖縄県ではまずまずの結果を残しつつ時代が進む中、『シオサイ30』にとって大きな転機が訪れます。もともと攻略要素が高かったことが奏功し、九州地方で絶大な人気を獲得し、そこから全国へと人気が広がっていきました。ハイビスカスランプの美しさと単純さが初めて評価されたのです。さらに、モーニングが全面禁止されたことで告知ランプの断線が行われなくなり、完全告知というジャンルが広く受け入れられるようになりました。

『シオサイ30』以降、シオサイシリーズはもちろん、他社の製品を含めて、沖スロとハイビスカスは切っても切れない関係となりました。

ボーナス確率

※各数値はメーカー発表値です。

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