シクスト・レスカーノ

シクスト・ホアキン・レスカーノ・クラス：波乱万丈の野球人生

シクスト・ホアキン・レスカーノ・クラス（Sixto Joaquin Lezcano Curras , 1953年11月28日 - ）は、プエルトリコ出身の元プロ野球選手。主に外野手として活躍しました。

メジャーリーグでの実績

1970年にミルウォーキー・ブルワーズと契約し、1974年にメジャーデビュー。独特のクラウチングスタイルからフルスイングする打撃フォームが特徴で、メジャーリーグでは通算1122安打、148本塁打を記録しました。特に1979年にはゴールドグラブ賞を受賞するなど、守備面でも高い評価を得ていました。しかし、ピッツバーグ・パイレーツ在籍時の1986年は、夫人の病気看病のためプレーを休んでいます。

横浜大洋ホエールズでの挑戦と挫折

1987年、横浜大洋ホエールズ（現：横浜DeNAベイスターズ）に入団し、日本球界に挑戦。前年にまずまずの活躍を見せたダグ・ローマンを退団させてまで獲得した選手でしたが、前年のブランクや、メジャー時代から抱えていたトラブルなどが懸念され、獲得を疑問視する声も少なくありませんでした。

来日後、5月10日の対読売ジャイアンツ戦で水野雄仁、斎藤雅樹から1試合2本塁打を放つなど、一時的に活躍を見せましたが、その後は22打席連続無安打と不振に陥ります。そして、5月末に「140km/hの速球が怖くなった。体力の限界」という言葉を残し、現役引退を表明、退団しました。在籍期間は極めて短く、日本のファンに十分なプレーを見せることはできませんでした。

退団に際しては、他の外国人選手から「彼が日本でプレーできないことは最初から分かっていた」「ワールドシリーズを頭痛で欠場する奴が日本でやれるわけがない」といった厳しい声も聞かれ、期待を大きく裏切る結果となりました。

大洋での背番号は18。レスカーノ以降、日本プロ野球で18番を着用した野手は、2017年の岡大海（北海道日本ハムファイターズ）まで現れませんでした。

その後

レスカーノの退団後、大洋はシーズン途中にジム・アドゥチを獲得しています。

シクスト・レスカーノの日本での挑戦は、短い期間で終わり、多くの課題を残しましたが、その波乱万丈な野球人生は、今もなお語り継がれています。

年度別打撃成績

（詳細な年度別打撃成績は省略）

表彰

MLB
ゴールドグラブ賞：1回 （1979年）

背番号

37 （1974年 - 1978年）
16 （1979年 - 1981年）
14 （1982年 - 1983年途中）
43 （1983年途中 - 同年終了）
28 （1984年 - 1985年）
18 （1987年）

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