システム・オブ・ア・ダウン

System Of A Down：カリフォルニア発、世界を揺るがすニューメタル・バンド

System Of A Down（システム・オブ・ア・ダウン）は、1994年にアメリカ合衆国カリフォルニア州グレンデールで結成されたニューメタルバンドです。サージ・タンキアンの圧倒的な歌唱力、ダロン・マラキアンの個性的なギターリフ、シャヴォ・オダジアンのテクニカルなベース、そしてジョン・ドルマヤンの重厚なドラムと、4人の個性が融合した唯一無二のサウンドが特徴です。バンド名は、ダロン・マラキアンが作詞した詩に由来しています。

バンド結成からメジャーデビューまで

結成以前、サージ・タンキアンとダロン・マラキアンは別のバンドで活動していました。後にマネージャーとなるシャヴォ・オダジアンを加え、バンド名を「ソイル」として活動を開始します。メンバーチェンジを経て、1995年にバンド名を「System Of A Down」に変更。そして、ジョン・ドルマヤンがドラマーとして加入し、現在のメンバー編成が完成しました。

地道な活動を経て、1997年にはアメリカン・レコードと契約。1998年、待望のデビューアルバム『System Of a Down』をリリースし、メジャーデビューを果たします。その後、スラッシュメタルの重鎮であるスレイヤーと全米ツアーを行い、オズフェストへの出演も果たすなど、精力的に活動を展開しました。

多数のヒット作とグラミー賞受賞

1999年にはオズフェストのメインステージでオープニングアクトを務めるなど、人気は急上昇。2001年には2ndアルバム『毒性』が全米初登場1位を獲得するなど、大きな成功を収めます。その後も『スティール・ディス・アルバム!』、『メズマライズ』、『ヒプノタイズ』と、立て続けにアルバムをリリースし、いずれも全米チャートで1位を獲得する快挙を達成します。特に2006年には、『メズマライズ』に収録された「B.Y.O.B.」がグラミー賞「ベスト・ハードロック・パフォーマンス」を受賞するなど、高い評価を獲得しました。

活動休止と再結成、そして現在

2006年のオズフェスト出演後、バンドは活動を休止します。メンバーそれぞれがソロプロジェクトや他のバンド活動に精力的に取り組みました。しかし、2010年に公式サイトで活動再開を発表。2011年から活動を再開し、世界各地でツアーを行い、熱狂的なファンを魅了し続けました。

2015年には、アルメニア人虐殺100周年にちなんだツアー「Wake Up The Soulsツアー」を実施。アルメニアでの無料ライブは、インターネットで世界中に配信され、大きな反響を呼びました。

2020年には、アルツァフ共和国とアルメニア間の紛争に対する支援活動として2曲の新曲をリリースし、その収益をアルメニアの慈善団体に寄付するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。現在も新作アルバムの制作については未定ですが、ライブ活動は継続しており、彼らの音楽は世界中の人々にインスピレーションを与え続けています。

メンバー

サージ・タンキアン (Serj Tankian)：ボーカル、ギター、キーボード
ダロン・マラキアン (Daron Malakian)：ギター、ボーカル
シャヴォ・オダジアン (Shavo Odadjian)：ベース
ジョン・ドルマヤン (John Dolmayan)：ドラム

ディスコグラフィー

System Of A Downは、数々のアルバム、シングル、ミュージックビデオをリリースしています。詳細は公式サイト等をご確認ください。

受賞歴

グラミー賞「ベスト・ハードロック・パフォーマンス」受賞（B.Y.O.B.）
その他、グラミー賞に複数回ノミネート

System Of A Downは、その強烈な音楽性と社会的なメッセージで、世界中の音楽シーンに多大な影響を与え続けているバンドです。彼らの音楽は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。

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