シネ・アミューズ

シネ・アミューズ（CINE AMUSE）

シネ・アミューズは、東京都渋谷区道玄坂に位置する映画館で、主にアジア映画を中心に多様な作品を上映したミニシアターです。1995年12月9日に、アミューズとシネカノンという二つの芸能・映画関連会社の共同運営のもとに開業しました。開館当初の上映作品として『南京の基督』と『幻の光』があり、両作品は好評を博しました。

多彩な上映作品

この劇場はアジア映画だけでなく、アニメーションや日本映画など、さまざまなジャンルの作品を取り扱ってきました。『ウォレスとグルミット』シリーズや『サウスパーク』のアニメも上映され、多くの映画ファンに親しまれました。また、日本映画の『ゲロッパ!』や『誰も知らない』なども取り上げられ、ジャンルを超えた文化発信の場となっていました。

名称変更とその後

2008年には、映画館の名称をヒューマントラストが受け継ぎ、館名を「ヒューマントラストシネマ文化村通り」と改称しました。このリニューアルオープン後も営業を続けましたが、そのわずか10ヵ月後、2009年10月31日に閉館の運命を迎えました。閉館前の最後の2週間は特別興行として『サウスパーク（無修正映画版）』『四月物語』『アカルイミライ』など、特選された作品が上映されました。その中で、通常興行の最終作品は『女の子ものがたり』でした。

その後、シネカノンが運営する別の映画館であるシネカノン有楽町が「ヒューマントラストシネマ有楽町」と改称し、リニューアルして営業を再開。シネ・アミューズ閉館から約3ヶ月後の2010年1月28日にはシネカノンが民事再生法を申請し、その波紋が広がりました。

アクセスと座席数

元々シネ・アミューズがあったフォンティスビルの4階は、その後さまざまな施設が入居しました。最初は「TOKYO DARTS STADIUM 渋谷」、さらに「グランサイバーカフェ バグース渋谷文化村通り店」に変わり、シネ・アミューズの面影は薄れていきました。

シネ・アミューズの座席の構成は、イースト（シアター1）が132席、ウエスト（シアター2）が129席であり、イーストは青い椅子、ウエストは赤い椅子と、それぞれ異なる雰囲気を作り出していました。

これまでの上映作品や特別興行を通じ、シネ・アミューズは多くの映画愛好者に親しまれる存在であり続けました。閉館した後も、当劇場への思い出は色あせることなく、多くの人々の心に残り続けています。

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