シバンムシアリガタバチ

シバンムシアリガタバチ（学名: Cephalonomia gallicola）は、膜翅目アリガタバチ科に分類される寄生蜂の一種です。体長は雌が約2mm、雄が約1.5mmと小さく、赤褐色の光沢を持つ外観をしています。

形態

雌：翅を持たない
雄：有翅型と無翅型が存在

生態

シバンムシアリガタバチは、タバコシバンムシやジンサンシバンムシといった害虫の幼虫に寄生し、殺害することで天敵としての役割を果たします。しかし、雌は人を刺す針を持っており、刺されると痛み、腫れ、かゆみなどの症状が現れるため、害虫としても扱われます。

発生場所

鉄筋高層住宅や食品工場などで発生することが確認されています。

生活環

春から秋にかけて活動し、年に4〜5回発生します。雄の寿命は数日と短いですが、雌は数ヶ月生存し、100個以上の卵を産みます。10月以降に羽化した雌成虫は越冬します。

卵は約0.3mmで、25℃の環境下では幼虫期が4〜5日、蛹期が10〜12日を経て、約22〜25日で羽化します。15℃以下では発育が停止します。

対策

シバンムシアリガタバチの発生を防ぐためには、以下の対策が有効です。

発生源の除去: シバンムシの発生源となる食品や有機物を除去する。
清掃: 室内を清潔に保ち、シバンムシの餌となるものをなくす。
防虫剤: 市販の防虫剤を使用する。
専門業者への依頼: 発生が深刻な場合は、専門業者に駆除を依頼する。

その他

シバンムシアリガタバチは、その生態から益虫と害虫の両側面を持ち合わせています。発生状況に応じて適切な対策を講じることが重要です。

関連項目

シバンムシ
タバコシバンムシ
ジンサンシバンムシ

外部リンク

シバンムシアリガタバチ（貯穀害虫・天敵図鑑）

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