シパキラ

シパキラ：塩の聖堂と豊かな歴史が息づく街

シパキラ（Zipaquirá）は、コロンビアのクンディナマルカ県に位置する都市です。首都ボゴタから約50km北に位置し、ボゴタ都市圏の一部を形成しています。2019年の人口は約13万432人。

塩の歴史と地下の聖堂

シパキラは、古くから岩塩の採掘地として知られています。スペイン人が到来する以前から、先住民のムイスカ人が塩を生産していました。現在、シパキラで最も有名な観光名所は、閉鎖された塩坑を利用して造られた地下宮殿「塩の大聖堂」です。この大聖堂は、厳密には司教がいないため教会ではありませんが、内部は本格的なカトリック教会の体裁を備えています。ライトアップされた空間は荘厳な雰囲気を醸し出し、多くの巡礼者や観光客を魅了しています。

植民地時代の面影を残す街並み

シパキラは、植民地時代に塩の生産によって繁栄しました。そのため、市の中心部には歴史的な建築物が数多く残っています。市当局は観光を主要産業と位置づけ、街並みの修復や車道の広場化などを計画的に進めています。近年はボゴタのベッドタウン化が進行し、人口が増加していますが、郊外にはのどかな田園風景が広がり、酪農やジャガイモ生産が盛んです。

交通アクセス

シパキラへの主要な交通手段はバスです。ボゴタの北部バスターミナルから約1時間でアクセスできます。また、ボゴタ・サバナ駅とシパキラ駅の間には、蒸気機関車による観光列車が1日1往復運行しています。

ギャラリー

（画像は省略）

関連項目

ボゴタ・サバナ鉄道（en:Bogotá Savannah Railway）

外部リンク

Zipaquirá
Turismo en Zipaquirá
Catedral de Sal de Zipaquirá

シパキラは、塩の歴史と美しい地下聖堂、そして豊かな自然が調和した魅力的な都市です。ボゴタを訪れる際には、ぜひ足を伸ばしてその魅力を体験してみてください。

もう一度検索