シボレー・マリブ

シボレー・マリブ：進化を続ける中型セダンの歴史

[シボレー]]・マリブは、ゼネラルモーターズ]が[[シボレーブランドから販売する中型セダンです。その歴史は古く、1964年に登場したシェベルの上級グレード「マリブSS」に端を発します。当初はシェベルの一部グレードとして存在感を示していましたが、1978年にシェベルの生産が終了した後も、独立した車名として現在までその系譜を受け継いでいます。日本車と比較すると、5代目以降が現在のシボレー・マリブに相当すると考えられますが、ここではその前身であるシェベルについても簡単に触れていきましょう。2023年現在、シボレーブランドで販売されているセダンはマリブのみとなっています。

初代～3代目（シェベル・マリブ時代）：1964年～1977年

初代（1964-1967年）は、シェベルシリーズとして登場。セダン、ステーションワゴン、クーペ、コンバーチブルと幅広いボディバリエーションを展開し、スタイリッシュなデザインと高い機能性で人気を博しました。高性能モデルの「マリブSS」は、その名を広く知らしめるきっかけとなりました。2代目（1968-1972年）では、ボディデザインが角ばった形状からより丸みを帯びたスタイルへと変化。3代目（1973-1977年）は、排ガス規制強化に対応した改良が施され、コンバーチブルがラインナップから外れました。NASCARレースでも活躍したモデルとして知られています。この初代から3代目までは、マリブはシェベルの上級グレードとしての名称でした。

4代目～9代目（独立モデル）：1978年～現在

4代目（1978-1983年）からマリブは独立した車名となり、世界的なダウンサイジングの流れを受け、プラットフォームやメカニズムを一新。ボディバリエーションは3種類に絞られました。その後、1987年から1996年まで販売されたセダン「コルシカ」が不人気だったこともあり、1997年に5代目としてマリブが復活しました。5代目（1997-2003年）では、FF方式を採用、エンジンもダウンサイジングされ、コルシカとは大きく異なる設計となりました。6代目（2004-2007年）はオペルのベクトラをベースに開発され、高性能モデル「SS」も復活。7代目（2007-2011年）では、6代目をベースに改良が加えられ、2008年の北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を得ました。8代目（2011-2016年）はオペルのインシグニアをベースに開発され、衝突安全性においても高い評価を獲得。世界戦略車として、アメリカだけでなく欧州やアジアでも販売されました。韓国ではトスカの後継車種として位置づけられ、LPGやディーゼルエンジンもラインナップされました。9代目（2016年～）は、先代より一回り大型化しながらも軽量化を実現。1.5Lと2.0Lのターボエンジンを搭載し、ハイブリッドモデルも追加されました。「ティーン・ドライバー・システム」など、安全運転支援システムも充実しています。中国市場では「マリブXL」として販売されています。

まとめ

シボレー・マリブは、時代に合わせて進化を続け、常に高い人気を誇る中型セダンです。シェベルからの歴史、世界戦略車としての展開、そして最新の技術を取り入れた安全性能と環境性能の高さは、その人気を支える大きな要因となっています。今後も、更なる進化が期待されます。

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