シャルル4世 (フランス王)

シャルル4世（Charles IV）

シャルル4世は、1294年6月18日に生まれ、1328年2月1日に亡くなったフランスとナバラの王であり、カペー朝最後のフランス王として知られています。フランス国内では「端麗王」と称され、一方ナバラでは「禿頭王」と呼ばれていました。彼の父はフィリップ4世であり、母はナバラ女王フアナ1世です。彼には二人の兄、ルイ10世とフィリップ5世がいました。

生涯と王位継承

次兄フィリップ5世が無子で亡くなると、シャルル4世はフランス及びナバラの王位を引き継ぎました。在位期間中の1324年、アキテーヌを巡ってイングランド王エドワード2世との間で緊張が高まりましたが、叔父のヴァロワ伯シャルルの支援を得て勝利を収め、翌年にはフランス優位の和平を結びました。1328年には、エドワード2世の子エドワード3世との間でも和平を成立させましたが、同年にシャルル4世は急逝します。

彼の死によって、王子は夭折し、王女だけが生き残ったため、カペー朝は断絶し、王位は従弟のフィリップ6世に移ることで新たにヴァロワ朝が開かれました。

教育と外交

1323年にはボヘミア王子ヴェンツェルをパリ宮廷に迎え入れ、彼を育てました。後にヴェンツェルはシャルルと名乗り、1346年にはボヘミア王位を継承し、翌年には神聖ローマ皇帝に即位してカール4世となります。

また同年、シャルル4世は十字軍の計画を再開しようとしましたが、教皇ヨハネス22世との交渉は難航し、実現することはありませんでした。1346年には東ローマ帝国への介入が計画されましたが、急な政情不安のため、シャルル4世の死後は介入する余裕を失いました。

家族と妃

シャルル4世は三度結婚をしました。

1. 初婚: ブランシュ・ド・ブルゴーニュ（1307年結婚、1322年離婚）
- 二人の子供がいましたが、どちらも短命でした。

2. 二婚: マリー・ド・リュクサンブール（1322年結婚、1324年死別）
- 彼女との間に生まれた子供は、出産時に母子ともに死亡しました。

3. 三婚: ジャンヌ・デヴルー（1325年結婚）
- 彼女との間には三人の娘が生まれましたが、シャルル4世の死後に生まれた末娘だけが成長を遂げました。

彼の娘ブランシュは、後のヴァロワ家のオルレアン公フィリップと結婚し、さらに王朝の拡大に寄与しました。

結論

シャルル4世は短い在位であったものの、フランス史において大きな影響を与えた王でした。彼の生涯は、多くの戦争、外交政策、そして家族の悲劇と共に刻まれています。カペー朝の最後の王として、その名は後世に語り継がれています。

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