シャープNECディスプレイソリューションズ

シャープNECディスプレイソリューションズ株式会社：歴史と事業内容

シャープNECディスプレイソリューションズ株式会社は、大画面ディスプレイやプロジェクターといった映像表示機器の開発、製造、販売を主な事業とする企業です。東京都港区に本社を置き、日本国内だけでなくグローバルな市場にも製品を提供しています。

設立から現在までの歩み

同社の歴史は、2000年にさかのぼります。日本電気株式会社（NEC）と三菱電機株式会社のディスプレイ部門が合弁して設立されたのが、はじまりです。当初は「NEC三菱電機ビジュアルシステムズ株式会社」という社名で、両社から出向した700名以上の従業員が、事業をスタートさせました。

しかし、2005年には三菱電機との合弁関係を解消。NECの完全子会社となり、「NECディスプレイソリューションズ株式会社」へと社名を変更しました。この時点で、企業としての独立性を高め、NECグループの一員として事業を展開していく体制を整えました。

その後、2007年にはNECグループのプロジェクター製造会社であったNECビューテクノロジー株式会社を吸収合併。この合併によって、ディスプレイとプロジェクター両方の事業を統合し、より幅広い製品ラインナップを提供できるようになりました。吸収合併後も社名は「NECディスプレイソリューションズ株式会社」を継承しました。

そして2020年、大きな転換期を迎えました。NECが保有する同社の株式の66％がシャープ株式会社に譲渡され、シャープの子会社となりました。これに伴い、社名は現在の「シャープNECディスプレイソリューションズ株式会社」に変更されました。NECブランドの製品は継続して販売されることになり、ブランド力とシャープの技術力を融合した新たな展開が期待されています。

事業内容と拠点

同社は、高精細ディスプレイ、大型プロジェクターなど、多様な映像表示機器を開発・製造しています。これらの製品は、企業、教育機関、公共施設など、幅広い顧客層に提供されています。また、顧客のニーズに合わせた映像ソリューションの提案も行い、単なる製品供給にとどまらない、包括的なサービスを提供している点が特徴です。

事業を支える拠点としては、東京都港区にある本社に加え、神奈川県、奈良県にも事業所を展開しています。湘南テクニカルセンターでは、製品開発や技術革新に重点を置いた活動が行われており、奈良事業所では製造部門が中心となっています。これらの拠点が連携することで、効率的な製品開発から製造、販売までの一連の流れをスムーズに実現しています。

今後の展望

シャープ傘下となったことで、シャープが持つディスプレイ技術やグローバルネットワークとのシナジー効果が期待されています。今後、さらに高性能で多様な製品の開発や、新たな市場への進出など、更なる発展が期待されます。NECブランドの信頼性とシャープの技術革新力が融合したことで、同社の製品はより一層の進化を遂げ、社会に貢献していくことが期待されています。

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