シャーリー・ババショフ

シャーリー・ババショフの競泳人生

シャーリー・ババショフ（Shirley F. Babashoff）は、1957年1月31日にアメリカで生まれた元競泳選手です。彼女は1970年代において、アメリカの自由形競泳界で絶大な人気と実力を誇っていました。

キャリアのハイライト

ババショフは、現役時代において6回の世界記録を樹立したほか、1972年のミュンヘンオリンピック及び1976年のモントリオールオリンピックで合計8個のオリンピックメダルを獲得しました。特に4×100mリレーでは、両大会とも金メダルを手にしています。また、1975年の世界水泳選手権においては200mと400m自由形で優勝し、その名声を高めました。

一方で、ババショフはオリンピックの個人種目において金メダルを逃す結果となりました。特に、ミュンヘン大会ではオーストラリアのシェーン・グールド、モントリオール大会ではコルネリア・エンダーなどの東ドイツ選手たちに敗北を喫しました。これによって、彼女は自らの金メダルを手にすることができなかったのです。

サイズとは何か

とはいえ、ババショフのスイミングキャリアを評価する上で、彼女の記録は決して低くはありません。特にモントリオール大会で銀メダルを獲得した時の400m自由形のタイムは、1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた男子選手、ドン・ショランダーの記録を上回るものでした。このことは、彼女がいかに素晴らしい技術と体力を持っていたかを物語っています。

議論と影響

ババショフは、当時の東ドイツ選手のドーピング疑惑について公然と発言したことから、「無愛想なシャーリー（Surly Shirley）」というニックネームを持つようになりました。彼女の発言は多くの波紋を呼び、競泳界における公平性や倫理についての議論を引き起こしました。ババショフは、東ドイツ選手たちの体格を見て、「あんなの女の子の体じゃない」と語るなど、率直な意見を述べていました。

引退後の生活

1982年には、水泳の殿堂入りを果たすババショフですが、競泳から引退した後はシングルマザーとしてカリフォルニア州で郵便局に勤務することになりました。彼女の兄、ジャック・ババショフも競泳選手として活躍し、モントリオールオリンピックでは100m自由形で銀メダルを獲得しています。

余談

ババショフの名は日本でも知られており、著名なコメディアンである明石家さんまが自身の番組でファンであったことを語ったことがあるため、日本人の視聴者にも彼女の存在が印象深く残りました。さんまの番組には、ババショフ自身がVTR出演したこともあり、これが彼女の国際的な影響力の一例と言えるでしょう。

シャーリー・ババショフは、その偉業と強い意志で、多くのスイマーたちに影響を与えた偉大な選手として記憶されています。

もう一度検索