シャーリー・ロス

シャーリー・ロス：映画と音楽で輝いた女優、歌手

シャーリー・ロス（Shirley Ross、1913年1月7日 - 1975年3月9日）は、アメリカ合衆国出身の女優であり、歌手としてもその才能を発揮しました。彼女の芸歴は、映画、舞台、音楽の世界に広がり、ビング・クロスビーやボブ・ホープといった大物スターたちとの共演を通じて、忘れがたい足跡を残しました。

生い立ちと初期のキャリア

本名をバーニス・ゴーント(Bernice Gaunt)というシャーリー・ロスは、ネブラスカ州オマハで生まれました。幼少期に家族でカリフォルニア州へ移り住み、ハリウッド高等学校、カリフォルニア大学で学びました。大学在学中の2年生の時、ガス・アーンハイム楽団のオーディションに合格し、1933年、20歳で楽団とのレコーディングでデビューを果たしました。

映画界での活躍

1933年に映画デビューして以降、1934年にはクラーク・ゲーブル主演の映画『男の世界 (Manhattan Melodrama)』に出演。「ブルームーン」のメロディを歌う端役でしたが、その歌声は観客の心に深く刻まれました。その後、ビング・クロスビーと共演した映画『ワイキキの結婚 (Waikiki Wedding)』で初めて重要な役を演じました。劇中では、クロスビーと共に「ブルー・ハワイ」を歌い、その美しいハーモニーで観客を魅了しました。1938年の映画『百万弗大放送 (The Big Broadcast of 1938)』では、ボブ・ホープと共に主題歌「思い出によみがえる (Thanks for the Memory)」を歌い、同年に再度ホープと共演した映画『思い出によみがえる (Thanks for the Memory)』では、「Two Sleepy People」を披露しました。

また、1939年にはボブ・ホープ主演の映画『Some Like It Hot』にも出演し、「The Lady's in Love with You」を歌いました。この映画は、後にマリリン・モンローらが出演した同名のコメディ映画とは異なる作品です。

ブロードウェイへの挑戦と晩年

1940年、シャーリー・ロスはブロードウェイに進出し、リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートによるミュージカル『Higher and Higher』に出演。「It Never Entered My Mind」を含む4曲をレコードに吹き込みました。1945年の『A Song for Miss Julie』を最後に映画出演を終え、その後は舞台を中心に活動しました。

1975年3月9日、シャーリー・ロスはカリフォルニア州メンロ・パークで癌のため62歳で生涯を閉じました。

彼女の残した音楽と映画は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

外部リンク

シャーリー・ロス - IMDb（英語）
シャーリー・ロス - インターネット・ブロードウェイ・データベース（英語）
virtual history: Shirley Ross - 写真と文献
シャーリー・ロス - Find a Grave（英語）

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