シュウォッチ

シュウォッチ

シュウォッチは、1987年にハドソンから発売された連射能力測定機能付きの時計です。「シューティングウォッチ」の略称で、当時ファミコンブームとハドソンのシューティングゲーム、そして「1秒間16連射」で知られる高橋名人の影響を受け、子供たちの間で高速連射の練習が流行しました。そんな時代背景から生まれた、まさに時代を象徴する玩具と言えるでしょう。

バリエーション

シュウォッチにはいくつかのバリエーションが存在します。

シュウォッチ (初期型)
ファミコンのコントローラを模した形状で、黄色の本体にハドソンのマスコットであるハチスケが描かれています。第一生命バージョンも存在し、こちらはミッキーマウスとミニーマウスの絵柄が入った貴重なモデルです。
シュウォッチプロ
初期型と同じ形状ながら、ボタンの名称がPCエンジン準拠になっています（I・II・SELECT・RUNボタン）。
スーパーシューティングウォッチ
1992年に発売されたモデルで、スーパーファミコンのデザインを採用。A・B・X・Yボタンを搭載し、「UFOゲーム」やサイコロゲーム、スロットゲームなどの隠し機能も楽しめます。
シュウォッチ (復刻版)
初期型の形状と機能を再現しつつ、裏面にリセットボタンと電池交換用の蓋が追加されています。シュウォッチプロのフェイスプレートステッカーが付属する点も特徴です。
シュウォッチ アニキ限定版
コロコロアニキ限定で発売されたモデル。ハチスケマークの代わりに、コロコロマーク「コロドラゴン」と高橋名人の似顔絵がプリントされています。

他社製派生製品

YUJINからは、カプセルトイとして「カプセルシュウォッチ」が発売されました。小型化された本体に連射測定機能と時計機能が搭載されており、手軽にシュウォッチを楽しめます。

機能一覧

全機種共通

連射測定機能
10秒間にボタンを押した回数を測定し、最多回数が記録されます。
時計
24時間表示の時計機能。
ストップウォッチ
カウントアップ機能に加え、ラップタイムも計測可能です。

初期型

サイコロゲーム
1〜6までの数字が3つ回転するのを止めるゲーム。連射測定機能で62発を出すと出現します。
スロットゲーム
1〜9までの数字が4つ回転するのを止めるゲーム。連射測定機能で160発以上を出すと出現します。
鉛筆立て
本体左上にある「不思議な穴」と呼ばれる場所に鉛筆を立てて、スタンドとして使用できます。

シュウォッチプロ

いい加減時計
時間が「○○時コロ（頃）」としか表示されなくなる、ユニークな機能です。

スーパーシューティングウォッチ

UFOゲーム
往年のゲーム電卓に搭載されていた、数字合わせシューティングゲーム。
カウント
指定した時間のカウントダウンを行う機能。

サイコロゲーム、スロットゲーム、「いい加減時計」は隠し機能として搭載されていました。

移植

初期型をエミュレートした公式移植版も存在します。外見は初期型に近い形で再現されていますが、機能制限や追加など、実物と仕様が異なる部分もあります。

ハドソンセレクション Vol.4 高橋名人の冒険島 (ゲームキューブ)
ゲーム内ギフトボックスのおまけとして登場します。3Dモデリングで外見が再現されています。
ハドソンベストコレクション Vol.1〜Vol.6 (ゲームボーイアドバンス)
タイトル画面で特定の操作を行うと、隠しゲームとしてプレイできます。シューティングモードのみ収録。
連射測定器付時計 シューティングウォッチ (iPhone App)
全てのモードが再現されており、本体システム時計との同期も可能です。アプリ限定の「TRIXモード」も搭載されています。
あぁあの懐かしのシュウォッチ (ニンテンドーDSiウェア)
初期型の全機能を収録し、折れ線グラフで測定結果を表示する機能や、新たなモードが追加されています。

脚注

関連項目
高橋名人
ゲームコントローラ
ハドソンベストコレクション
花澤香菜（自身の番組でシュウォッチを流行させるべく活動）

外部リンク

特集 連射測定器付時計シューティングウォッチ（2008年9月13日アーカイブ分） - HUDSON STYLE
* シュウォッチ、新旧比較（2008年9月8日）（2009年9月11日アーカイブ分） - 高橋名人公式BLOG『16連射のつぶやき』

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