シュレック3

シュレック3 (Shrek the Third)

概要

『シュレック3』（英題: Shrek the Third）は、2007年に公開されたアメリカのコンピュータアニメーション映画であり、人気シリーズ『シュレック』の第3作目です。原作はウィリアム・スタイグの絵本『みにくいシュレック』で、クリス・ミラーが監督を務め、ラマン・ヒュイが共同監督を担当しました。前作の『シュレック2』から続くストーリーで、マイク・マイヤーズやエディ・マーフィといったおなじみのキャストが再登場しますが、新たにジャスティン・ティンバーレイクやエリック・アイドルも声優として加わりました。

ストーリー

シュレックとフィオナは、ハロルド国王が亡くなり、王位を受け継ぐことになります。しかし、シュレックは王になることを望まず、代わりにフィオナの従兄弟アーサーを次の王にしようと決意します。しかし、チャーミング王子が悪役たちを集結させ、シュレックたちに復讐しようと企んでいます。

旅の途中、シュレックはフィオナから妊娠を告げられ、国王の代理としてのプレッシャーと父親になることの不安が襲います。シュレックは友人のドンキーや長ぐつをはいたネコと共にアーサーを魔法学校から迎えに行くものの、アーサーは王位の重圧に悩みつつもシュレックに同行します。しかし彼は帰路で逃げ出し、意図せず船を難破させてしまいます。

アーサーのトラウマを乗り越えさせるため、シュレックは彼を励まし、彼の成長を助けることに注力します。一方、城ではプリンセスたちがパーティを開いている中、チャーミング王子が襲撃してきます。フィオナとプリンセスたちは隠し通路から逃げようとするが、裏切りにあって捕まってしまいます。

シュレックはアーサーを守るため、自らが王位候補であると嘘をつき、アーサーを解放しますが、このことが彼とアーサーの関係を悪化させます。しかし、その後アーサーは身を起こしてシュレックやプリンセスたちのために立ち上がり、悪役たちとの対峙を決意します。

最終的にはアーサーの叫びが悪役たちに共感を生み出し、彼らは和解を見せますが、チャーミング王子はその裏切りを受け止められず、シュレックに最後の一撃を加えようとします。しかし、アーサーの決意により、シュレックたちは勝利を収めます。

封切りと興行成績

『シュレック3』は2007年5月18日に公開され、1億6,000万ドルの制作費をかけ、興行収入は8億1,300万ドルに達しました。この数字は、同年の映画の中で4位という高評価を記録し、アニメーション映画としては過去最高のオープニング興行収入を達成しました。

評価

映画は賛否を呼び、Rotten Tomatoesでは41％の支持率を記録。批評家の間では、前作の持つ魅力が薄れているとの意見も見受けられましたが、子供向け映画である一方で大人向けのテーマを取り扱った点は評価されました。観客からは「B+」という好意的な評価を得たものの、全体的な評価は平均的でした。

制作とマーケティング

本作は、シリーズの成功を受けて制作が始まりました。監督のクリス・ミラーは、独立した作品としての個性を追求し、ドリームワークスは大規模なマーケティングキャンペーンも行いました。ゲームや商品展開も行われ、特にモバイルゲームは話題となりました。

まとめ

『シュレック3』はシュレックが王位を意に介さない中で成長していく物語で、友情や家族の絆を描いた作品です。ユーモアと皮肉に満ちたストーリーが展開され、シュレックシリーズのファンにとっては重要な一篇となっています。

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