シュレッダー (吉井和哉の曲)

シュレッダー (吉井和哉のシングル)

「シュレッダー」は、日本のシンガーソングライターである吉井和哉の単独名義としては通算8枚目にあたるシングルとして、2007年8月22日にEMIミュージック・ジャパンより発売されました。

リリース背景と作品の特徴

このシングルは、吉井和哉が2007年に発表した作品群の中でも3作目に位置づけられます。前作のリリースからわずか約1ヶ月半という短いインターバルを経ての発表となり、当時の精力的な創作活動の一端を示しています。

本作の制作においては、これまでのスタイルとは異なる新たな共同プロデューサーを迎え入れ、共同作業が進められた点が特筆されます。これにより、サウンドやアプローチに新たな側面が加わった可能性がうかがえます。また、初回生産分に関しては、特別な仕様として紙ジャケットが採用され、ファンにとって魅力的なアイテムとなりました。

収録曲

本シングルには、タイトル曲を含む合計4トラックが収録されています。全ての楽曲の作詞、作曲、そして編曲は吉井和哉自身が手掛けています。

1. シュレッダー (5:38)
- タイトルを冠するこの楽曲は、パワフルかつメッセージ性の強いロックナンバーとして、シングルの中核を成しています。

2. 上海（エルビス風バージョン） (5:10)
- カップリング曲として収録されたこの楽曲は、「エルビス風バージョン」と銘打たれており、独特のアレンジが施されています。原曲の雰囲気を踏まえつつ、新たな解釈が加えられた興味深い仕上がりとなっています。

3. シュレッダー（instrumental） (5:38)
- タイトル曲「シュレッダー」のインストゥルメンタルバージョンです。ボーカルパートがないことで、楽曲のアレンジや演奏、サウンドプロダクションの細部に注目して聴くことができます。

4. 上海（instrumental） (5:10)
- カップリング曲「上海（エルビス風バージョン）」のインストゥルメンタルバージョンです。こちらも、原曲のボーカルを除いた演奏部分のみが収録されており、楽器隊のパフォーマンスやアレンジの妙を堪能できます。

メディアでの披露

本作のタイトル曲「シュレッダー」は、テレビ朝日系列で放送されている人気の音楽番組『ミュージックステーション』において披露されました。全国的なテレビ放送でパフォーマンスされたことにより、多くの視聴者に楽曲が届けられました。

参加ミュージシャン

このシングル作品の制作には、吉井和哉に加え、国内外の著名なミュージシャンが多数参加しています。楽曲によって参加メンバーが異なり、それぞれの個性がサウンドに反映されています。

「シュレッダー」(#1) に参加したミュージシャン
- 吉井和哉: ボーカル、ギターを担当。
- クリス・チェイニー: ベースを担当。
- ジョシュ・フリーズ: ドラムを担当。

「上海（エルビス風バージョン）」(#2) に参加したミュージシャン
- 吉井和哉: 楽曲の根幹を成す作詞・作曲・編曲に加え、ボーカルを担当。
- ジュリアン・コリエル: ギターとバックグラウンド・ヴォーカルを担当。
- ジャスティン・メルダル・ジョンセン: ベースを担当。
- ビクター・インドゥリゾー: ドラムを担当。
- ダニー・ローナー: プログラミングを担当。

これらのミュージシャンとの共演は、作品に多様な音楽的要素をもたらし、吉井和哉のソロアーティストとしての表現の幅を広げる一助となっています。

収録アルバム

シングルに収録された楽曲は、その後のアルバムにも収められています。

* 「シュレッダー」(#1):
- 5thオリジナルアルバム『Hummingbird in Forest of Space』
- ベストアルバム『20』

これらのアルバムに収録されたことで、「シュレッダー」はシングルの枠を超えて、より多くのリスナーに届けられることとなりました。

「シュレッダー」は、吉井和哉の2007年の活動を象徴する作品の一つであり、新たな試みや国内外のミュージシャンとのコラボレーションを通じて制作された、彼のキャリアにおける重要なシングル作品と言えるでしょう。

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