ショーヨム・ラースロー

ショーヨム・ラースロー：ハンガリーの法学者、政治家

ショーヨム・ラースロー（Sólyom László、1942年1月3日 - 2023年10月8日）は、ハンガリーの政治家であり、2005年から2010年までハンガリー共和国の第3代大統領を務めました。

生涯

ペーチ出身のショーヨムは、1964年に地元の大学で法学の学位を取得。その後、ドイツのイエナ大学で民法を研究し博士号を取得しました。帰国後は、ハンガリー科学アカデミーや国会図書館に勤務する傍ら、エトヴェシュ・ロラーンド大学などで教鞭を執りました。

1980年代初頭から環境保護運動に参加し、ボシュ・ナジマロスダム建設反対運動にも尽力。ハンガリー民主フォーラムの創設メンバーとしても活動し、民主化運動に貢献しました。

1989年からは憲法裁判所の副所長、1990年から1998年まで所長を務め、死刑廃止や中絶に関する重要な決定を下しました。

2005年、フィデス＝ハンガリー市民同盟などの支持を得て大統領に選出され、2010年までその職を務めました。2023年10月8日、81歳で死去。

政治家として

ショーヨム・ラースローは、ハンガリーの民主化と法治国家の確立に大きく貢献しました。環境保護運動や民主化運動への参加、憲法裁判所での重要な決定を通じて、ハンガリー社会の発展に尽力しました。

大統領としては、ハンガリーの国際的な地位向上に努め、EUとの連携を強化しました。また、国内の少数民族の権利保護にも力を注ぎました。

受賞歴

フンボルト賞（1998年）
ハンガリー大十字功労勲章（1999年）
イムレ・ナジ功労勲章（2003年）
ハンガリーグランドクロス功労勲章（2005年）
* ハンガリー自由賞（2013年）

ショーヨム・ラースローは、ハンガリーの歴史に名を刻む偉大な政治家として、今後も語り継がれるでしょう。

もう一度検索