シンエイ動画

シンエイ動画株式会社

シンエイ動画株式会社（SHIN-EI ANIMATION Co., Ltd.）は、アニメ制作を行う日本の企業であり、株式会社テレビ朝日の完全子会社です。1965年に創立された有限会社エイプロダクションを前身とし、今では日本のアニメ界における重要な存在となっています。主な作品には、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』などがあります。

概要

シンエイ動画は、テレビアニメや劇場版アニメなど、さまざまなジャンルのアニメ制作を手掛けています。特に代表作である『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』はテレビ朝日系で放送され、多くのファンに親しまれています。また、シンエイは他社からの作画工程の請け負いなども行い、アニメ制作の幅を広げています。

社名の由来

「シンエイ」という社名は、「新生Aプロ」や「新しいAプロダクション」という意味を持ち、アニメ界における新鋭でありたいという思いが込められています。シンエイ動画のロゴには、漫画風のキャラクター「エーちゃん」が使われており、親しみやすさを表現しています。

歴史

Aプロダクション時代

シンエイ動画の前身であるAプロダクションは、1965年に創立され、テレビアニメの黎明期に多くの作品を生み出しました。その演出家たちは数々の名作を手掛け、アニメ業界で評価を受けました。Aプロが独立を果たし、1976年にシンエイ動画に社名変更を行った際には、業務体制の見直しが進められました。

シンエイ動画時代

シンエイ動画に改組してからは、田無市へと社屋を移転し、作画スタッフのスリム化を進めました。1977年には短編アニメ『草原の子テングリ』を皮切りに、1979年には再び『ドラえもん』をアニメ化し、成功を収めました。その後、1980年代には多くの藤子不二雄作品をアニメ化し、テレビ放送を支えました。

劇場作品

1980年には『ドラえもん のび太の恐竜』が公開され、シンエイ動画の劇場デビュー作として位置づけられています。この作品は以降も続く『ドラえもん』の大長編シリーズの基礎を築きました。1993年には『クレヨンしんちゃん』が劇場進出し、その後も毎年新作が公開されています。

CG・デジタル制作

シンエイ動画は、アニメ制作におけるCGの導入にも早くから取り組んでおり、1983年には特番でCGを使用しました。1990年代に入り、国内外からのデジタル制作の波に乗り、2001年から本格的なフルデジタル制作を開始し、業界の最前線で活躍しています。

今後の展望

シンエイ動画は、さまざまな新しいプロジェクトを進めており、特に2022年には神戸市にスタジオを開設しました。新人アニメーターの育成にも力を入れ、デジタル制作を特化したスタジオも設立しています。新たなクリエイティブなフロンティアを切り開くことに意欲的であり、今後の成長が期待されます。

もう一度検索