シンガポール地下鉄C751B形電車

シンガポール地下鉄C751B形電車

シンガポール地下鉄C751B形電車は、シンガポールの大動脈であるMRT（Mass Rapid Transit）で活躍する通勤形電車です。2000年から2001年にかけて、川崎重工が66両、日本車輌が60両、合計126両が製造され、納入されました。

概要

この電車は、主に東西線と南北線で運用されています。それまでの車両から大きくデザインが変更され、現代的なスタイルが特徴です。快適な通勤・通学を支える重要な役割を担っています。

外観

C751B形は、従来の車両と比較して、外観に大きな変更が加えられました。特に目立つのは、先頭車両の形状です。前面が傾斜した流線形となり、スタイリッシュな印象を与えます。また、先頭部にはLED式の列車番号表示器が設置され、視認性が向上しました。

車体の色は、全体的に白を基調とし、窓の部分には黒いライン、その下に赤いラインが引かれています。さらにその下は灰色で塗装され、落ち着いた印象を与えています。ただし、これらの車体色は、既存のC151形の更新車両と非常によく似ています。

内装

C751B形の客用扉は、両開き式の片側4扉で、外吊り構造となっています。戸袋窓はありません。車内中央部には、乗客が掴まるためのスタンションポールが設置されています。座席は、手入れがしやすいプラスチック製のロングシートが採用されました。

車内案内表示器は設置されていませんが、自動放送による案内が行われています。車体はアルミ製のダブルスキン構造を採用し、軽量化と強度を両立させています。車内には、1両あたり6台の液晶画面が設置され、広告や案内情報が表示されます。

編成

C751B形は通常、2M1T（電動車2両と付随車1両）の3両ユニットを2つ連結した6両編成で運用されます。編成はTc - M - Mc - Mc - M - Tcの構成で、付番は4桁の数字で表示されます。千の位は号車番号を示し、付随車は必ず3で表されます。残りの3桁はユニット番号を表します。

例えば、333番ユニットと334番ユニットで構成される編成の場合、車両番号は3333 - 1333 - 2333 - 2334 - 1334 - 3334となります。ユニットを組む際、奇数ユニットの方が数字が小さくなるルールがあります。

性能諸元

以下にC751B形の主な性能諸元をまとめます。

全長: 先頭車：23,830mm、中間電動車：22,800mm
全高: 先頭車：3,693mm、中間電動車：3,983mm
全幅: 3,200mm
自重: 先頭車：35.0t、中間電動車：39.0t
定員: 320人（座席は50人）
制御装置: IGBT-VVVFインバータ制御
最高速度: 90km/h

外部リンク

川崎重工製品案内
* 日本車輌案内

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