シンクロニシティーン

シンクロニシティーン：相対性理論の多彩な音楽性と世界観

2010年4月7日、相対性理論の3枚目のオリジナルアルバム『シンクロニシティーン』がリリースされました。本作は、前作『年下の男の子』から約1年ぶりとなる作品で、相対性理論の個性的な音楽性と世界観が存分に詰まった、魅力的な1枚です。全11曲が収録されており、多様な音楽的アプローチと巧みな言葉選びが特徴です。楽曲ごとの詳細を以下に解説します。

収録楽曲解説

1. シンデレラ
作詞・作曲：真部脩一

アルバムの幕開けを飾る一曲。軽快なリズムとキャッチーなメロディーが印象的です。

2. ミス・パラレルワールド
作詞：真部脩一、ティカ・α　作曲：やくしまるえつこ、永井聖一、真部脩一、西浦謙助

「LOVEずっきゅん」のPVに隠されたメッセージと関連するサビの歌詞が特徴的。音楽ゲーム『pop'n music19 TUNE STREET』にも収録されています。

3. 人工衛星
作詞：永井聖一、ティカ・α　作曲：永井聖一

タイトルから連想される宇宙的な広がりを感じさせる楽曲。

4. チャイナアドバイス
作詞・作曲：真部脩一

タイトルからは想像もつかないような独特の世界観を持つ一曲。

5. (恋は)百年戦争
作詞・作曲：永井聖一

恋愛観を独特な視点で表現した、聴き応えのある一曲。

6. ペペロンチーノ・キャンディ
作詞：真部脩一、ティカ・α　作曲：真部脩一、やくしまるえつこ

タイトルからも想像が膨らむ、キャッチーで覚えやすいメロディーが魅力。

7. マイハートハードピンチ
作詞・作曲：真部脩一

聴く者の心を掴む、力強いメロディーと歌詞が印象的。

8. 三千万年
作詞：永井聖一、ティカ・α　作曲：永井聖一

壮大なスケールを感じさせる、叙情的な楽曲。東急東横線に関連した歌詞も含まれています。

9. 気になるあの娘
作詞：やくしまるえつこ、永井聖一、真部脩一、西浦謙助　作曲：やくしまるえつこ、永井聖一、真部脩一、西浦謙助

テレビ朝日『オスカル!はなきんリサーチ』のテーマ曲として使用されました。

10. 小学館
作詞・作曲：真部脩一

少年漫画への想いが込められた一曲。歌詞には『ビッグコミックスピリッツ』や『MONSTER』といった作品が言及されています。

11. ムーンライト銀河
作詞：ティカ・α、永井聖一　作曲：永井聖一

アルバムを締めくくる、静かで美しい一曲。

アルバム全体のまとめ

『シンクロニシティーン』は、相対性理論の音楽的才能とクリエイティビティが凝縮された作品です。各楽曲はそれぞれ異なる魅力を持ちながらも、全体として統一感のある世界観を形成しています。ポップでキャッチーな楽曲から、複雑で奥深い楽曲まで、幅広い音楽性が楽しめる一枚となっています。発表から時間が経ちましたが、現在でも多くのリスナーを魅了し続けている名盤と言えるでしょう。楽曲に込められたメッセージや、歌詞に隠された小ネタを発見する楽しみも、このアルバムの魅力の一つです。

関連情報

* 宇野維正による『シンクロニシティーン』のレビュー記事がele-kingに掲載されています。

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