シンデレラの財布

テレビドラマ『シンデレラの財布』の詳細

『シンデレラの財布』は、1984年4月から6月までTBS系列で放送されたテレビドラマで、全11回にわたって視聴者に愛された作品です。このドラマは、富豪の子どもが人生の波乱を経て成長する姿と、現代版シンデレラストーリーを描いています。

あらすじ

主人公の小日向大介は、裕福な家庭に育ちながらも、義母との確執から相続権を異母弟に譲り、アメリカへと渡ります。アメリカではおでんレストランを経営し、大成功を収めます。彼は、亡き両親の思い出が詰まった豪邸を手に入れ、地元の女性と結婚しますが、残念ながらその結婚も破綻し、慰謝料として財産を失ってしまいます。この出来事が、彼の帰国への道を開く大きなきっかけとなります。

帰国後、大介は友人のポッターに頼まれ、アライグマのプロダクション「ガウキープロダクション」の日本支社長に就任し、アライグマ2頭と共に日本に戻ります。しかし、彼が戻ってみると、保守していた豪邸には元家政婦の名がありませんでした。代わりに現れたのは、奈々子、みちる、愛子の3人の女性たちで、彼女たちは自分たちの幸せを求めて豪邸の持ち主を探していました。3人は大介を裕福でハンサムな持ち主だと思い込み、期待を抱きます。

奇妙な共同生活

大介は、自らの名を隠し落合幸造という名前を使って管理人として振る舞います。アライグマの世話を3人に託そうとしたところ、彼女たちがアライグマを恐れてしまったため、仕方なく同居することに。こうして始まった大介と3人の娘たちの生活は、時にトラブルが起きながらも、徐々に絆が深まっていきます。娘たちが困難に直面したときは、こっそりと彼女たちを助けていく大介の姿が描かれており、次第に彼の魅力が明らかになっていくのです。

登場キャラクターとキャスト

このドラマでは、豊富なキャストが揃い、それぞれの役柄がドラマを盛り上げました。主人公・小日向大介を演じたのは石立鉄男、彼の恋愛対象である阿部奈々子役には石田えりが配されました。他にも関谷みちる役に高見知佳、塚本愛子役に岡本かおりと、多彩な俳優陣がキャスティングされています。

また、大介を支える秘書・南祥子役は片平なぎさ、運転手の落合役には左とん平といった有名な俳優が出演し、ドラマに彩りを加えました。

主題歌と音楽

オープニングテーマには高見知佳の「キャベツから恋が生まれれば」が採用され、エンディングテーマには「Dancing doll・ミステリー」が使われており、どちらも作詞・作曲ともに有名な荒木とよひさと大野克夫が手掛けています。音楽は菊池ひみこが担当し、物語全体に華やかさを添えています。

まとめ

『シンデレラの財布』は、贅沢な生活を背景にした異母兄弟の友情、女性たちの夢、そして思わぬ愛が交錯するストーリーを通じて、視聴者に感動と笑いを提供した作品です。豪華なキャストと心に残る音楽によって、多くの人々の記憶に残る名作となりました。2013年にはベストフィールドからDVD化され、再び多くのファンに楽しんでもらえるようになっています。

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