シンデレラII

『シンデレラII: Dreams Come True』の紹介

ディズニー映画『シンデレラ』の続編である『シンデレラII』は、2002年にリリースされたOVA作品です。本作は、約73分の収録時間の中で、シンデレラの結婚後の生活を描いた魅力的な3つのエピソードを通じて、彼女の成長や新たな冒険を表現しています。

あらすじ

物語は、王子と結婚したシンデレラが王宮に引っ越した後の出来事から始まります。最初に紹介されるのは、王子と共にハネムーンを終えたシンデレラの晩餐会の準備。王と王子が会議のために外出することになり、シンデレラは彼らの代わりに晩餐会を取り仕切るよう言い渡されます。礼儀作法に厳しいプルーデンスからの指導を受ける中で、シンデレラは古い慣習や作法の多さにうんざりしながらも、自分自身の方法で晩餐会を成功に導こうと奮闘します。

次のエピソードでは、シンデレラの忠実なねずみの友達ジャックが主役です。彼は、王宮での生活に退屈さを感じており、シンデレラを助ける機会が少ないことに不満を持っています。追い詰められたジャックは、自分がねずみであることが原因で苦労していると思い、人間になりたいと願います。すると、突如として現れた妖精のおばあさんが、彼の願いをかなえてくれるのです。ジャックが人間の姿になったことで彼の人生にどのような変化がもたらされるのか、このエピソードは笑いと感動を呼ぶものとなっています。

最後のエピソードでは、シンデレラの継母トレメイン夫人とその娘たちドリゼラとアナスタシアが登場します。彼女たちは舞踏会の招待を受け、上流階級に嫁がせようとする中、アナスタシアがパン屋の主人に恋をするという展開に。家庭の事情から恋愛が制限されるアナスタシアに対し、シンデレラは彼女の恋を応援する決意をします。彼女たちの関係や感情の揺れ動きを通じて、真実の愛に関するメッセージが丁寧に描かれています。

キャストと音楽

本作では、様々なキャラクターが色鮮やかに描かれ、ディズニーらしい音楽も多く盛り込まれています。テーマソングの「プット・イット・トゥギャザー（ビビディ・バビディ・ブー）」をはじめ、『心のままに』や『大切なのは中身なの』など、多彩な楽曲がストーリーを彩っています。

制作スタッフ

本作品の監督にはジョン・カフカ、製作にはメアリー・ソーンがクレジットされています。脚本はトム・ロジャースやジル・ブロトボーゲルなど多くの人が参加し、音楽はマイケル・タヴェラが手掛けています。日本語版も丁寧に制作され、様々な役者たちによる声の演技が楽しめます。

まとめ

『シンデレラII』は、オリジナルの物語に続く新たなエピソードを通じて、キャラクターたちの成長や愛の力を描いています。観る者に感動を与え、心温まるストーリーが展開される本作は、ディズニーファンだけでなく、幅広い視聴者に楽しんでもらえる作品です。

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