シンドバッド・セブンヴォヤッジ

シンドバッド・セブンヴォヤッジの紹介

シンドバッド・セブンヴォヤッジは、東京ディズニーシーのアラビアンコーストに位置していた人気のアトラクションです。この施設は、ボートライド型のダークライドであり、訪れる人々はシンドバッドの冒険を体験することができました。2006年9月29日にはリニューアルのため運営を終了し、その後「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」として生まれ変わりました。

アトラクションの概要

このアトラクションは、東京ディズニーランドにある「イッツ・ア・スモールワールド」や「カリブの海賊」と同様に、大勢のゲストが乗るボートに乗り込み、物語を追体験することができるスタイルでした。特に東京ディズニーシー開園当初は、アラビアンコーストの主要なアトラクションとして位置付けられていたため、パーク内の地図やパンフレットにも prominently 掲載されていました。さらに、シンドバッドに関連したオリジナルグッズの販売も行われており、訪れるファンにとって特別な存在でした。また、そのキューラインは外に広がっており、アトラクションを待つゲストで賑わっていました。

物語の背景

このアトラクションは、アラビアンナイトとも呼ばれる『千夜一夜物語』に描かれている「船乗りシンドバッドの冒険」に基づいています。物語の導入は、入口から乗り場へかけての壁画やタペストリーによって語られます。シンドバッドは商人の息子として生まれたものの、父親を早くに失い、受け継いだ遺産に振り回される日々を送っていました。しかし、彼は自らの過ちに気づき、残された財産を活用して船を手に入れ、冒険の旅に出ることを決意します。

そして物語はバズラの港から始まります。市場のにぎやかな雰囲気の中、シンドバッドは新たな冒険に心を躍らせますが、そこで出会った予言者からの警告を無視してしまいます。その後、冒険の旅は驚きと危険に満ちた展開が待ち受けていました。襲いかかる嵐や、謎のウツボ女たちの誘惑、さらには巨大な卵から生まれた怪鳥ルクとの遭遇、洞窟の財宝を守る巨人との戦い、果ては凶暴な猿人や大きなクジラとの出会いまで、シンドバッドとその仲間は数々の試練に立ち向かうことになります。

果たしてシンドバッドは再び富を手に入れ、冒険を成功させることができるのでしょうか。

エピソードと声のキャスト

アトラクションの特筆すべき点は、シンドバッドの声を演じるのが唐沢寿明であり、その表現力で物語に深みを与えていました。また、中古船を商売する商人の声は松尾貴史によって演じられ、楽しさを加えています。さらに、盗賊の声を担当した関智一は、ディズニーファンのインタビューで自身の参加について語る一幕もありました。

このように、シンドバッド・セブンヴォヤッジは、ボート数は24台、航行距離は約320m、オーディオアニマトロニクスの数はなんと163体に及ぶ非常に大規模なアトラクションでした。

リニューアルの背景

しかし、人気は全体的に振るわず、混雑期でも最長で1時間の待ち時間という状況が続きました。そのため、パークは半年間に及ぶ大規模なリニューアルを実施し、2007年には「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」として新たにオープンしました。このアトラクションのリニューアルは、多くのファンや訪問者に新たな体験を提供するものとなりました。

シンドバッド・セブンヴォヤッジは、その歴史や魅力により、多くの訪問者の記憶に刻まれた名アトラクションとして残ります。

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