ジェイク・エシュ

ジェイコブ・オットー・エシュ：異色の経歴を持つ元プロ野球選手

ジェイコブ・オットー・エシュ（Jacob Otto Esch）は、1990年3月27日、アメリカ合衆国ミネソタ州セントポールに生まれました。右投右打の投手として、そのキャリアをスタートさせました。

プロ入りとマーリンズ時代

2011年のMLBドラフトで、フロリダ・マーリンズから11巡目（全体343位）で指名を受け、プロの道へ。ルーキー級から着実にステップアップし、A-級、A級と順調に経験を積みました。2012年には、第3回WBC予選でイギリス代表にも選出されるなど、国際舞台も経験。

2015年には、AA級、AAA級と昇格を重ね、同年11月には40人枠入りを果たし、メジャー昇格への期待が高まりました。

2016年8月31日、ついにメジャー初昇格。同日のニューヨーク・メッツ戦で先発デビューを飾りました。しかし、メジャーでは3試合の登板にとどまり、目立った結果を残すことはできませんでした。

パドレス時代

2017年、サンディエゴ・パドレスへ移籍。しかし、パドレスではメジャーでの登板機会を得られず、AA級、AAA級でのプレーが中心となりました。同年6月には自由契約となり、再びパドレスとマイナー契約を結びましたが、11月にはFAとなっています。

独立リーグ時代

2018年には、故郷のチームであるアメリカン・アソシエーションのセントポール・セインツと契約。その後、スーフォールズ・カナリーズでもプレーしました。

引退後とWBCでの復帰

独立リーグ退団後は、民間エンジニアとして働く傍ら、トレーニング施設でコーチを務めていました。そして、5年のブランクを経て、2023年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）イギリス代表に選出され、初戦のアメリカ戦に登板するというサプライズをもたらしました。

人物

母親がコーンウォール出身であることが、イギリス代表選出の縁となりました。

年度別投手成績

(年度別投手成績は省略)

背番号

67（2016年）
47（2017年 - 同年6月）

代表歴

2013 ワールド・ベースボール・クラシック・イギリス代表
2023 ワールド・ベースボール・クラシック・イギリス代表

ジェイコブ・オットー・エシュは、MLBでの短い期間のプレー、独立リーグでの活動、そしてエンジニアとしての仕事と、多様な経験を持つ異色の野球選手と言えるでしょう。WBCでのサプライズ復帰は、彼の野球に対する情熱を改めて示すものでした。

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