ジェイス・フライ

ジェイス・ヘイデン・フライの経歴

ジェイス・ヘイデン・フライ（Jace Hayden Fry）は、1993年7月9日生まれのアメリカ合衆国オレゴン州ワシントン郡ビーバートン出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、左投左打という特徴を持っています。彼の愛称は「フー（Foo）」です。

プロ入り前の経歴

フライは2011年のMLBドラフトにおいて、全体の9巡目（286位）でオークランド・アスレチックスから指名を受けましたが、プロ契約はせずにオレゴン州立大学に進学しました。しかし、大学時代の2012年6月にトミー・ジョン手術を受けたため、その翌年の2013年はほとんど試合に出ることができませんでした。とはいえ、彼は大学の最終年である2014年に復活を果たし、11勝を挙げる活躍を見せました。大学時代にはマイケル・コンフォルトという選手とチームメイトとして過ごしました。

プロ入りとホワイトソックス時代

2014年のMLBドラフトで、フライはシカゴ・ホワイトソックスから3巡目（77位）で指名され、晴れてプロ入りを果たしました。契約を結んだ後、彼は傘下のパイオニアリーグのルーキー級グレートフォールズ・ボイジャーズでプロデビューを果たし、9試合に登板して1勝0敗、防御率2.79、10奪三振という成績を残しました。

2015年にはA+級のウィンストン＝セイラム・ダッシュでプレーし、10試合に先発登板しましたが、成績は1勝8敗、防御率3.63、39奪三振と振るいませんでした。この年、再度のトミー・ジョン手術を受けたため、その後のシーズンでは投げることができませんでした。

2016年は前年の手術の影響で全休を余儀なくされ、2017年はAA級のバーミングハム・バロンズでプレーしました。ここでは33試合に登板し、2勝1敗3セーブ、防御率2.78、52奪三振という良い成績を残しました。そして9月5日にはメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りを果たし、同日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たしました。その年は11試合に登板し、防御率は10.80で3奪三振と苦しいシーズンでした。

2018年にはAAA級シャーロット・ナイツから開幕し、5月4日に昇格。その後ブルペンの一員として59試合（先発1試合）に登板し、2勝3敗4セーブ、防御率4.38、70奪三振、16ホールドを記録しました。2019年も68試合に登板し、3勝4敗、防御率4.75、68奪三振、11ホールドという成績を残しました。2020年は18試合に登板して0勝1敗、防御率3.66、24奪三振でしたが、2021年は6試合に登板し、防御率10.80で苦戦しました。

2021年オフにはマイナー契約でAAA級シャーロットに配属され、同日中にフリーエージェントとなりました。

ナショナルズ傘下時代

2022年3月19日にはワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待されることになりました。新たなチャンスを得た彼は、今後の活躍が期待される選手です。

投球スタイル

フライの投球スタイルには特徴があります。彼はツーシームを基本にした投球をし、その割合はおよそ半分を占めています。また、カッター、カーブ、フォーシーム、チェンジアップといった多彩な球種も投じます。特にカッターは2018年にスピンレート2647回転を記録し、メジャー平均の2347回転を上回る好成績を残しています。

まとめ

ジェイス・ヘイデン・フライは、数々の困難を乗り越えながら成長を遂げてきた選手です。今後の彼の活躍が楽しみです。

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