ジェイムズ・ガスリー (政治家)

ジェイムズ・ガスリーの生涯

ジェイムズ・ガスリー（James Guthrie）は、1792年12月5日にケンタッキー州バーズタウンで生まれたアメリカの実業家かつ政治家です。彼はフランクリン・ピアース大統領の下で第21代のアメリカ合衆国財務長官を務め、政治、教育、経済における多様な貢献を行いました。

青年時代

ガスリーは法律を学び、1817年に弁護士としての資格を取得。民間の法律業務を通じて政治活動を始めました。彼は民間弁護士として民主党の政治家と親交を深め、1820年にはケンタッキー州の検事に就任します。その後、州議会の選挙に2度挑戦しますが、結果は芳しくありませんでした。

1827年には再び州議会議員選挙に挑戦し、見事当選。下院議員としての任期を経て、1831年から1840年には上院議員として地域のために尽力しました。1843年にはルイビル医療研究所の社長に、次いで1846年からはルイビル大学第2代学長を務めるなど、教育分野でもリーダーシップを発揮しました。さらに、彼はケンタッキー州憲法制定会議での議長を務めたり、鉄道事業にも積極的に関わり、ルイビル・アンド・ナッシュビル鉄道の社長としても名を馳せました。

財務長官時代

1853年、フランクリン・ピアース大統領から財務長官に任命されたガスリーは、政府の急成長に応じた改革を訴えます。彼は財務省の規則を見直し、公共事業の重要性と経済性を改善するための枠組みを整備し、無駄な出費を抑制する努力をしました。ガスリーはまた、余剰財源を効果的に管理し、銀の地金を購入して商業銀行に流通させるなどして、経済の安定化を図りました。

1857年にピアース大統領の任期満了に伴い財務長官を退任したガスリーは、以降も鉄道事業や南北戦争の和平交渉に尽力しました。1861年には戦争を回避するための会議に参加し、その後も南北統一を訴えるために活動を続けました。彼ののちの政治的役割においても、1865年にはアメリカ合衆国上院に選出され、1868年には健康上の理由で辞職するまでその職を全うしました。

晩年

ガスリーは1869年、ケンタッキー州ルイビルで他界しました。彼の遺体はケイヴ・ヒル墓地に埋葬され、多くの人々に記憶され続ける存在となりました。ガスリーの人生は、多様な分野における貢献と公的な役割において、彼がいかにしてアメリカの発展に寄与したかを示すものでした。彼の業績は、後世にわたっても多くの人々に影響を与えています。

もう一度検索