ジェイムズ・ブリッジス (第3代シャンドス公爵)

第3代シャンドス公爵ジェイムズ・ブリッジスの生涯

基本情報
第3代シャンドス公爵、すなわちジェイムズ・ブリッジス（1731年12月27日 - 1789年9月29日）は、イギリスの貴族であり、政治家としても活躍しました。父親は第2代シャンドス公爵のヘンリー・ブリッジスであり、母は第4代エルギン伯爵チャールズ・ブルースの娘、メアリーです。彼は父の爵位を継ぐまで、ウィルトン子爵（Viscount Wilton）とカーナーヴォン侯爵（Marquess of Carnarvon）の名で知られていました。

生い立ちと教育

1731年にイギリスで生まれたジェイムズは、ケンブリッジ大学に進学し、教育を受けました。1747年、母方の祖父である第4代エルギン伯爵が亡くなったことにより、彼は女系継承としてスコットランド貴族の爵位であるキンロス卿を受け継ぎます。この爵位の正式な継承は彼の死後に確定しました。

政治活動

彼の政治キャリアは1754年から始まり、最初はホイッグ党に所属する庶民院議員としてウィンチェスター選挙区から当選しました。これに続いて、1761年から1768年までレッドノーシャー選挙区の議員を務めました。1754年から1757年までの間、フリーメイソンのイングランド・首位グランドロッジのグランドマスターの役職にも就いており、社会的な影響力を持つ人物であったことがわかります。

貴族としての経歴

1760年から1764年には寝室侍従長として王室に仕え、1763年から1764年および1771年から1780年にかけてはハンプシャー知事の職も務めました。1771年の父の死去に伴い、彼は第3代シャンドス公爵に就任し、貴族院議員としても活動を開始します。1775年には枢密顧問官に任命され、1783年から1789年にかけて宮内長官に就任しました。この時期は、彼の政治活動にとって非常に重要なものでした。

家族

彼の私生活では、1753年にマーガレット・ニコルと結婚しますが、1768年に死別し子供はありませんでした。その後、1777年にアン・ギャモンと再婚し、彼女との間に一人娘のアン・エリザベスが誕生しました。アンは後にキンロス卿位を継承し、初代バッキンガム＝シャンドス公リチャード・テンプル＝ニュージェント＝ブリッジス＝シャンドス＝グレンヴィルと結婚しています。

遺産と爵位

1789年の彼の死後、男子がいなかったため、彼が保持していた大部分の爵位は廃絶しました。ただし、キンロス卿は娘に継承され、遺族として名を残しました。ジェイムズ・ブリッジスは、イギリスの貴族として色々な役割を果たし、政治的にも影響力を持った人物として記憶されています。彼の生涯は、当時の社会における貴族の地位や、その役割を考える上でも非常に興味深いものです。

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