ジェド・ブラウン

ジェド・ブラウン

ジェド・ブラウン（Jed Brown）は、1991年3月12日にニュージーランドのクライストチャーチで生を受けた、日本のプロラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」でプレーするプロラグビー選手です。現在は花園近鉄ライナーズの一員として活躍しており、グラウンドを精力的に駆け回るフランカー（FL）というポジションを専門としています。身長186センチメートル、体重105キログラムという恵まれた体格は、このポジションで求められる強靭さと機動性を兼ね備えていることを示しています。

ニュージーランドでの歩み

ラグビーが国技ともいえるニュージーランドで育ったブラウン選手は、まずバーンサイドハイスクールで才能を磨きました。高校卒業後、彼はニュージーランド国内のハイレベルな環境で経験を積んでいきます。州代表選手権であるマイター10カップに参加するカンタベリーやタスマンといった強豪地方代表チームでプレーし、国内での評価を高めました。

さらに、世界のラグビー界のトップリーグの一つであるスーパーラグビーにも挑戦しました。南半球の強豪チームが集うこの大会で、彼はクルセイダーズとブルーズというニュージーランドを代表する名門クラブに所属しました。特にクルセイダーズはスーパーラグビーで圧倒的な強さを誇るチームであり、そこでプレーした経験は彼のスキルとメンタルタフネスを飛躍的に向上させたことでしょう。これらの経験は、後に彼が日本でプレーする上での貴重な財産となります。

フランカーという役割

ブラウン選手が主戦場とするフランカーは、フォワード第三列に位置する重要なポジションです。彼らはスクラムやラインアウトといったセットプレーに参加するだけでなく、広い視野を持ち、常にボール周辺に現れてタックルやブレイクダウン（タックル後のボール争奪局面）でチームに貢献することが求められます。攻守にわたってグラウンド中を走り回り、相手のアタックを止め、自チームのアタックを継続させるためのキープレイヤーとなることが多いポジションです。ブラウン選手の体格とこれまでのキャリアは、フランカーとして必要な要素を十分に備えていることを物語っています。

日本での挑戦

ニュージーランドでの豊富なキャリアを経て、ジェド・ブラウン選手は新たな挑戦の場として日本を選びました。2019年、当時の日本のトップリーグに次ぐカテゴリーであったトップチャレンジリーグに所属していた近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）に加入することを決断します。

日本での公式戦デビューは、加入初年度の2019年12月8日でした。トップチャレンジリーグの第3節、マツダブルーズーマーズとの試合に先発出場し、日本のラグビーファンに初めてそのプレーを披露しました。ニュージーランドで培った経験とフィジカルは、日本のラグビーにおいてもすぐに通用し、チームの戦力として不可欠な存在となっていきました。

花園近鉄ライナーズでの活躍

近鉄ライナーズは、ジャパンラグビーリーグワンの発足に伴い、花園近鉄ライナーズと名称を改め、日本の最高峰リーグであるディビジョン1（当時）やディビジョン2で戦っています。ブラウン選手は、移籍以降、チームの中核選手として活躍を続けています。経験豊富なフランカーとして、激しいコンタクトプレーやブレイクダウンでの貢献はもちろんのこと、チームを精神的に支えるリーダーシップも期待されています。

彼のプロフェッショナルな姿勢と高いレベルでのプレー経験は、チームメイトにとっても大きな手本となっており、特に若い選手たちの成長に良い影響を与えていると考えられます。スーパーラグビーという世界最高峰の舞台で鍛えられた彼の存在は、花園近鉄ライナーズがリーグワンでさらに上位を目指す上で重要なピースとなっています。

ジェド・ブラウン選手の今後のさらなる活躍に期待がかかります。彼のプレーは、花園近鉄ライナーズの試合において見どころの一つとなるでしょう。

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