ジェネシス・G90

ジェネシス G90: 韓国のラグジュアリーセダンの頂点

G90（ジー・ナインティ）は、高級車ブランド「ジェネシス」を取り扱う現代自動車が生産する大型セダンおよびリムジンです。2018年までこのモデルは「EQ900」の名称で知られ、特に韓国市場においてはヒュンダイ・エクウスの後継モデルとして位置づけられています。G90は、その高級感から韓国の乗用車の中で最も価格の高いモデルとして評価されています。

ブランドの立ち上げと初代G90

現代自動車は2015年11月、ジェネシスブランドの正式な立ち上げを発表しました。この新ブランドの初のモデルとして、2015年12月にEQ900が発表され、エクウスに敬意を表して命名されました。エクウスの高級イメージがしっかりと残る韓国市場を考慮し、先代の名を冠した形です。

G90は、約1200人以上の研究員による4年の開発期間を経て、2015年12月に韓国での発表を迎えました。発売前の予約件数は1万台を超え、前モデルを大きく上回りました。副産物として、高級なリムジンモデルも登場し、特にプレステージグレードのリムジンは5.0LエンジンとAWDを搭載し、豪華さを追求しました。

初代モデルの特徴

初代G90は、ボディサイズが前モデルのエクウスよりも若干拡大しており、ホイールベースは115mm長くなっています。エンジンラインナップには、V6・3.8L、V8・5.0L、そしてV6・3.3Lツインターボが用意されており、全てのトランスミッションは8速ATです。これにより、動力性能は優れており、またさまざまな運転状況に対応できます。

さらに、運転席にはドライバーの体型に合わせた「スマート姿勢コントロールシステム」が搭載され、後席は航空機のファーストクラスシートのようにリクライニングする「ファーストクラスVIPシート」を採用しています。安全面も強化され、9つのエアバッグや各種先進運転支援システムが装備されています。

マイナーチェンジとブランド名変更

2018年11月、EQ900はマイナーチェンジを行い、「G90」という名称に変更されました。これは、韓国市場でも他国と名称を統一することを目的とした改良であり、エクウスという名前は消滅しました。同年、G90は「2016韓国カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、その名声をさらに高めました。

2代目 G90 (RS4型)

2021年にG90はフルモデルチェンジを果たし、最新のデザインテーマ「アスレチックエレガンス」を採用した新型が発表されました。エクステリアデザインは、ジェネシスのアイデンティティを強調し、クレストグリルやクアッドランプのデザインが一層洗練されました。また、電動格納式ドアハンドルの採用によって、空気抵抗の軽減とデザイン性の向上が図られています。

新型G90は、パワーユニットに変更があり、V8エンジンは廃止されました。代わりに、V6・3.5Lツインターボが標準仕様として採用され、LWB（ロングホイールベース）モデルも設定されています。これにより、顧客はよりラグジュアリーな体験を享受できるようになりました。

まとめ

G90は、現代自動車の高級車ブランドにおいて特に注目されるモデルであり、優れた性能や豪華な装備に加え、先進的な安全技術を兼ね備えた車両です。自動車業界での位置付けと顧客からの評価は今後も続いてゆくことでしょう。

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