ジェフ・クレメント

ジェフ・クレメント：栄光と挫折が交錯した野球人生

ジェフ・クレメント（Jeffrey Burton "Jeff" Clement , 1983年8月21日 - ）は、アメリカ合衆国アイオワ州出身の元プロ野球選手（内野手）です。アマチュア時代は輝かしい実績を残しましたが、プロの世界では度重なる怪我に苦しみ、その才能を十分に開花させることができませんでした。

アマチュア時代の輝かしい実績

クレメントは、マーシャルタウン高校在学中に全米高校記録となる75本塁打を放ち、その名を轟かせました。2002年のMLBドラフトではミネソタ・ツインズから12巡目で指名を受けましたが、入団には至らず南カリフォルニア大学へ進学しました。

大学時代には、2003年のサントドミンゴパンアメリカン競技大会で野球アメリカ合衆国代表に選出。2005年には大学リーグ最優秀捕手に送られるジョニー・ベンチ賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝きました。また、大学野球歴代2位の46本塁打（1位はマーク・マグワイアの54本）を記録するなど、その打棒は際立っていました。在学最終年の成績は、打率.348、15本塁打、54打点と、ほとんどの攻撃部門でチームトップの数字を残しました。

プロ入り後の苦難

2005年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズからドラフト1巡目（全体3位）で指名を受け、鳴り物入りでプロ入りを果たしました。しかし、プロ入り後は怪我との戦いが続きます。2006年には左肘遊離軟骨除去と左肘靱帯損傷修復手術を受け、戦線離脱。2008年には自己最多となる66試合に出場しましたが、その後は再び故障に苦しみ、出場機会を減らしました。

2009年7月にはロニー・セデーニョらとのトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍。2011年には膝の怪我でシーズンの大半を棒に振るなど、不運が続きました。2012年には2年ぶりにメジャー昇格を果たしましたが、オフにはFAとなり、ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びました。

2014年に現役引退を表明。輝かしいアマチュア時代とは対照的に、プロの世界では怪我に苦しみ、その才能を十分に発揮することができませんでした。

プレースタイル

クレメントは、強打が魅力の内野手（主に一塁手、捕手）でした。恵まれた体格から放たれる打球は迫力があり、長打力には目を見張るものがありました。しかし、守備面では課題を残し、度重なる怪我も重なり、メジャーでの定着は叶いませんでした。

エピソード

かつてはマリナーズの正捕手候補と目された時期もありました。当時のGMは、正捕手だった城島健司の契約延長の際、「もしジェフが先発するなら、（城島は）他のポジションも視野に入れなければならない」と発言するなど、クレメントへの期待の高さが伺えました。

年度別打撃成績

（省略）

背番号

9 （2007年 - 2008年）
6 （2010年 - 2011年）
19（2012年）

代表歴

2003年パンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表

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