ジェフ・フィオレンティーノ

ジェフリー・フィオレンティーノ：異色の経歴を持つ元プロ野球選手

ジェフリー・フィリップ・フィオレンティーノ（Jeffrey Philip "Jeff" Fiorentino、1983年4月14日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州ペンブロークパインズ出身の元プロ野球選手（外野手）です。

プロ入りからMLBでの挑戦

2004年のMLBドラフトで、ボルチモア・オリオールズから3巡目指名を受けプロ入り。2005年5月12日にメジャーデビューを果たし、初出場から2試合で好成績を残す鮮烈なデビューを飾りました。5月20日には初本塁打も記録しましたが、その後は出場機会に恵まれず、シーズンを通しての活躍はできませんでした。

2006年も出場機会は限られ、9月にようやく出場機会を得るも、打率.256と平凡な成績に終わりました。しかし、得点圏打率は.333、出塁率は.375と、チャンスでの勝負強さを見せました。

2008年にはオークランド・アスレチックスへ移籍。日本で行われたボストン・レッドソックスとの開幕戦に出場しましたが、その後マイナー降格となり、戦力外通告を受けました。

2009年にボルチモア・オリオールズとマイナー契約。AAA級ノーフォークで好成績を残し、9月にメジャー昇格を果たしましたが、目立った活躍はできませんでした。

広島東洋カープでの挑戦と挫折

2009年12月8日、広島東洋カープと契約。登録名はスコアボードの都合上「フィオ」となりました。選球眼の良さは見せたものの、結果に結びつかず、2010年6月14日に一軍登録を抹消され、解雇となりました。

MLB復帰と引退

2011年にはボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結びましたが、アトランタ・ブレーブスへ移籍。その後、オークランド・アスレチックスとマイナー契約を結びました。独立リーグでのプレーを経て、2013年6月17日に現役を引退しました。

指導者としての成功

引退後は、母校であるフロリダ・アトランティック大学のコーチを経て、チポラ・カレッジの野手コーチに就任。2017年と2018年にはジュニアカレッジ・ワールドシリーズ連覇を達成し、2016年から2022年にかけて28名の教え子がMLBドラフトで指名されるなど、指導者として大きな成功を収めています。教え子には、2024年のアメリカン・リーグ盗塁王となったホセ・カバレーロがいます。

プレースタイル

俊足巧打の外野手として期待されました。選球眼が良く、出塁率も高いのが特徴です。

詳細情報

年度別打撃成績

(省略)

記録

NPB

初出場・初先発出場：2010年3月26日、対中日ドラゴンズ1回戦（ナゴヤドーム）
初打席：同上、1回表に吉見一起から一塁ゴロ
初安打：同上、4回表に吉見一起から二塁内野安打
初打点：2010年3月28日、対中日ドラゴンズ3回戦（ナゴヤドーム）
初本塁打：2010年3月31日、対阪神タイガース2回戦（MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島）
初盗塁：2010年4月14日、対東京ヤクルトスワローズ5回戦（MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島）

背番号

16 （2005年 - 2006年）
67 （2008年）
70 （2009年）
43 （2010年）

まとめ

ジェフリー・フィオレンティーノは、MLBとNPBでプレーしたプロ野球選手。選手としては目立った成績を残せませんでしたが、引退後は指導者として才能を開花させ、多くの選手を育成しました。その指導力は高く評価されており、今後の活躍も期待されています。

もう一度検索