ジェリコ・パブリセヴィッチ

ジェリコ・パブリセヴィッチについて

ジェリコ・パブリセヴィッチ（Željko Pavličević、1951年3月26日生まれ）は、クロアチア出身の著名なプロバスケットボールコーチです。彼は、ユーゴスラビア連邦のクロアチアザグレブにて生まれ、バスケットボールの指導者としてのキャリアを築いてきました。

経歴の始まり

パブリセヴィッチはザグレブ大学を卒業後、ロコモティヴァで選手として活動し、その後1977年にツィボナのアシスタントコーチとしてキャリアをスタートさせました。1984-85シーズンにはヘッドコーチに昇格し、チームを国内選手権優勝に導きました。さらに、翌シーズンにはヨーロッパカップでも栄冠を獲得し、彼の指導力が光りました。

その後も1991年にはユーゴスラビアのPop 84 Splitのコーチを務め、再度優勝を果たしました。彼の指導のもとで、ドラゼン・ペトロビッチやトニー・クーコーチといった、後にNBAで成功を収める選手たちが育ちました。

日本での指導

2003年2月、パブリセヴィッチは全日本男子バスケットボールチームのヘッドコーチに就任しました。外国人ヘッドコーチが日本の男子チームを指揮するのは、1994年のジェームス・ゴードン以来9年ぶりです。彼の指導のもと、2003年のアジア選手権では6位、2005年のアジア選手権では5位に入賞しました。また、2006年の世界選手権では、ドイツとの試合で善戦し、パナマに勝利するも、最終的には1勝4敗でグループリーグを突破できずに敗退。そして、同年の終わりに辞任しました。

在任中には、日本が数十年にわたり勝てなかった中国を、東アジア競技大会やアジア選手権予選で二度も破るという快挙を成し遂げています。しかし日本バスケットボール協会に対する批判もあったようです。

新たな挑戦

2010年5月には、同年からbjリーグに参入する島根スサノオマジックの初代ヘッドコーチに就任しました。これは、日本男子バスケットボール代表の経験者が同リーグのチームを指揮するのは初めてという意味でもありました。3シーズンを指揮した後、2013年にチームを退任しました。

同年、和歌山トライアンズのヘッドコーチに就任し、初年度にはリーグ戦で準優勝の成果を挙げましたが、チームの経営事情によりわずか1シーズンでの退任となりました。

2015年6月には千葉ジェッツのヘッドコーチに就任しましたが、2016年3月に再び退任。続いて2017年にはバンビシャス奈良のヘッドコーチに就任し、シーズン途中の2018年2月に成績不振から退任しました。

人間関係

なお、彼はサッカー日本代表の元監督であるイビチャ・オシムとの友好な関係を築いていることでも知られています。彼の豊かな経歴と成果は、バスケットボール界に多大な影響を与え続けています。

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