ジェリー・ヘアストン・ジュニア

ジェリー・ウェイン・ヘアストン・ジュニア（Jerry Wayne Hairston, Jr.、1976年5月29日 - ）は、アメリカ合衆国アイオワ州デモイン出身の元プロ野球選手であり、現在は野球解説者として活動しています。右投右打のユーティリティプレーヤーとして、MLBの複数の球団で活躍しました。

ヘアストン家は、父のジェリー、弟のスコット、叔父のジョン、祖父のサムも元MLB選手という、まさに野球一家です。このような環境で育ったことが、彼の野球人生に大きな影響を与えたことは想像に難くありません。

1997年のMLBドラフトで、ボルチモア・オリオールズから11巡目で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1998年9月11日にメジャーデビューを果たし、オリオールズでは7年間プレー。558試合に出場し、通算打率.261を記録しました。

2005年1月には、サミー・ソーサとのトレードでシカゴ・カブスへ移籍。1番打者としての活躍が期待されましたが、出塁率.336、盗塁はわずか8つと、期待に応えることはできませんでした。2006年にはさらに成績が低下し、5月31日にフィル・ネビンとの交換でテキサス・レンジャーズへトレードされ、オフに解雇されます。しかし、2007年1月5日にレンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加し、見事に開幕ロースターの座を掴みました。

2008年3月3日、シンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、4月21日にメジャー昇格を果たします。オフにFAとなりましたが、2009年1月7日にレッズと1年200万ドルで再契約。同年行われたワールド・ベースボール・クラシックでは、弟のスコットと共にメキシコの代表に選出されました。レギュラーシーズンでは、7月31日にチェイス・ウィームズとのトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍。8月1日に移籍後初安打と初打点をマークしました。11月10日にFAとなっています。

2010年1月18日には、サンディエゴ・パドレスと1年契約を結びました。11月1日に再びFAとなります。

2011年1月19日、ワシントン・ナショナルズと1年契約。7月30日にはエリック・コマツとのトレードでミルウォーキー・ブルワーズに移籍しました。そして、2012年12月5日にはロサンゼルス・ドジャースと2年600万ドルで契約を結びます。

2013年10月31日にFAとなり、同年12月11日に現役引退を発表。引退後は、2014年からドジャースの専属解説者として新たなキャリアをスタートさせました。

ユーティリティプレイヤーとして様々な球団で活躍し、野球一家の一員としての重圧を背負いながらも、常に全力でプレーする姿は多くのファンを魅了しました。引退後も解説者として野球界に貢献しており、その知識と経験を活かした解説は、多くの視聴者から支持を得ています。

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