ジェームス・J・ブラドック

ジェームス・J・ブラドック：不屈の闘志で掴んだ栄光

ジェームス・J・ブラドック（James J. Braddock、1905年6月7日 - 1974年11月29日）は、アイルランド系アメリカ人のプロボクサーであり、その波乱万丈なキャリアから「シンデレラマン」として知られています。本名はジェームス・ウォルター・ブラドック。リングネームの「J」は、尊敬する2人の元世界王者、ジェームス・J・コーベットとジェームス・J・ジェフリーズに由来します。

苦難の時代と再起

1929年、ブラドックはトミー・ローランが保持する世界ライトヘビー級王座に挑戦しましたが、15ラウンド判定で敗れ、王座獲得はなりませんでした。その後、戦績は下降線をたどり、王座挑戦の舞台から遠ざかっていきます。

1934年にはボクシングライセンスを失い、引退を余儀なくされます。しかし、彼は諦めませんでした。チャンスを掴み、コーン・グリフィンやジョン・ヘンリー・ルイスといった強豪に勝利し、再び世界王座挑戦の機会を得るのです。

世界ヘビー級王座戴冠

1935年6月13日、ブラドックはマックス・ベアが持つ世界ヘビー級王座に挑戦します。圧倒的不利という下馬評を覆し、15ラウンド判定の末、見事勝利。世界ヘビー級王座を手にしました。この勝利は、彼の不屈の精神と努力が結実した瞬間でした。

王座陥落とその後

しかし、ブラドックの王座は長くは続きませんでした。1937年6月22日、初防衛戦でジョー・ルイスと対戦し、8ラウンドKO負けを喫し、王座から陥落しました。この試合を最後に現役を引退。

引退後は、ニュージャージー州ボクシングの殿堂（1969年）入り、そして国際ボクシング名誉の殿堂博物館（2001年）入りを果たし、その功績が讃えられています。

シンデレラマン伝説

ブラドックの波乱万丈な人生と、逆境を乗り越えて世界王者になったサクセスストーリーは、2005年に映画『シンデレラマン』として映像化され、多くの人々に感動を与えました。彼の不屈の精神は、今もなお多くの人々に勇気を与え続けています。

戦績

プロボクシング: 86戦 51勝（26KO）26敗 7分 2無効試合

獲得タイトル

ニューヨーク州アスレチックコミッション認定世界ヘビー級王座
NBA認定世界ヘビー級王座

関連情報

ジェームス・J・ブラドック公式サイト
* ジェームス・J・ブラドックの戦績 - BoxRec（英語）

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