ジェームズ・ウッズ

ジェームズ・ハワード・ウッズ

ジェームズ・ハワード・ウッズ（1947年4月18日生まれ）は、アメリカの俳優で、ユタ州に生まれ育ちました。彼の父親は軍人でしたが、1960年にこの世を去り、その影響を受けてウッズも一時は軍人を志しました。空軍士官学校への入学を目指していましたが、入学前に起きた事故によって挫折を余儀なくされました。

ウッズはその後、SATで満点の800点を取得し、マサチューセッツ工科大学（MIT）でコンピュータサイエンスと政治学を学びましたが、在学中に舞台に魅了されて中退します。彼はオフ・ブロードウェイで舞台俳優として活動を始め、1972年に映画デビューを果たします。彼のキャリアの転機となったのは、1984年に公開された映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』での役どころであり、これにより彼は広く知られるようになりました。

その後、1986年の『サルバドル/遥かなる日々』では戦場ジャーナリストを演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。同じく、1996年の『ゴースト・オブ・ミシシッピー』では、実在の白人至上主義者による殺人鬼を演じ、アカデミー助演男優賞の候補にも挙がっています。彼の出演作は90本以上にのぼり、映画だけでなく、テレビや声の出演でも多才な才能を発揮しています。

ウッズにとって特に注目すべきエピソードは、クエンティン・タランティーノ監督からのオファーに関するものです。彼は『レザボア・ドッグス』での役を受けるオファーを受けましたが、提示された金額が低かったため、彼のエージェントが伝えずにそのオファーを断ってしまいました。この件を知ったウッズは激怒し、彼のエージェントは解雇されました。ウッズが受けるつもりだった役は、映画でティム・ロスが演じたMr. Orangeでした。

彼の知能はIQ180という非常に高いものであり、教育情報サイトによって「世界で最も頭のいい10人」の一人に選ばれるほどです。私生活においては、1988年に映画『THE BOOST 引き裂かれた愛』の共演者であるショーン・ヤングからストーカー被害を受け、法廷で和解する事態となりました。この際、ウッズ側がヤングに22万7000ドルの訴訟費用を支払うことになりました。

また、ウッズは政治に対しても積極的な発言を行っています。彼はX（旧Twitter）上で自身の意見を発信し、時にはフォロワーを励ましたり、質問に真摯に回答するなど、親しみやすい一面を見せています。しかし2023年には、パレスチナ・イスラエル戦争においてイスラエルを支持する立場を表明し、過激な内容の発言が注目されました。彼は「停戦するな。妥協するな。許すな。皆殺しにしろ」という主張をし、物議を醸しました。

ウッズの主な出演作品には映画やテレビシリーズが多岐にわたります。アニメーション作品への声の出演も数多く、以下に代表的な作品を挙げます：

• - 映画: 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『サルバドル/遥かなる日々』、『ゴースト・オブ・ミシシッピー』
• - テレビシリーズ: 『ザ・シンプソンズ』、『ヘラクレス』、『ファミリー・ガイ』
• - ゲーム: 『キングダム ハーツ』シリーズ、特に『キングダム ハーツIII』など、こちらも人気があります。

今後も彼の活動や発言に注目が集まることでしょう。

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