ジェームズ・サイラス

ジェームズ・エドワード・サイラス：スパーズ初の永久欠番選手

ジェームズ・エドワード・サイラス（James Edward Silas, 1949年2月11日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。ポイントガードとして、ABAとNBAで活躍しました。身長185cm、体重81kg。

経歴

スティーブン・F・オースティン州立大学出身のサイラスは、1972年のNBAドラフトでヒューストン・ロケッツから5巡目指名を受けましたが、開幕前に解雇されました。その後、ABAのダラス・チャパラルズと契約し、プロキャリアをスタートさせました。

1年目から平均13.7得点を記録し、オールルーキー1stチームに選出されるなど、その才能を発揮しました。1973年、チャパラルズがサンアントニオに移転し、サンアントニオ・スパーズと改称。サイラスはジョージ・ガービンと共にチームの主力として活躍しました。

1974-75シーズンには、平均19.3得点を挙げ、初のオールスターとオールABA2ndチームに選出されました。翌1975-76シーズンには、平均23.8得点5.4アシストという素晴らしい成績を残し、2年連続でオールスターとオールABA1stチームに選出、MVP投票ではジュリアス・アービングに次ぐ2位となりました。

1976年のABAとNBAの合併に伴い、サイラスはスパーズの一員としてNBAに移籍しました。9シーズンをスパーズで過ごした後、1981年にクリーブランド・キャバリアーズにトレードされ、翌1982年に背中の怪我のため現役を引退しました。

ABAとNBAを合わせた通算成績は、685試合に出場、11,038得点2,628アシスト（平均16.1得点3.8アシスト）を記録しました。スパーズでの通算10,290得点は、球団史上6位の記録です。

永久欠番とオールタイムチーム

1984年、サイラスの背番号『13』は、スパーズ史上初の永久欠番に指定されました。これは、彼がチームに与えた多大な貢献と、ファンからの絶大な人気を物語っています。さらに1997年には、ABAオールタイムチームにも選出され、ABA時代における彼の功績が改めて評価されました。

プレースタイルと評価

サイラスは、得点能力とアシスト能力を兼ね備えた、バランスの取れたポイントガードでした。特に、相手ディフェンスを切り裂くドライブや、正確なジャンプシュートは、彼の得意なプレーでした。また、リーダーシップにも優れており、チームを牽引する存在として、多くのファンから愛されました。

スパーズ初の永久欠番選手として、ジェームズ・サイラスの名前は、今もなお多くのバスケットボールファンの心に刻まれています。

主な業績

ABAオールルーキー1stチーム (1973)
オールスター選出：2回 (1975, 1976)
オールABA 2ndチーム (1975)
オールABA 1stチーム (1976)
ABAオールタイムチーム (1997)
スパーズ永久欠番 (背番号13)

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