ジェームズ・ジョーンズ (小説家)

ジェームズ・ラモン・ジョーンズ (James Ramon Jones)

ジェームズ・ラモン・ジョーンズ（1921年11月6日生まれ - 1977年5月9日没）は、アメリカの著名な小説家であり、特に第二次世界大戦とその影響をテーマに取り扱った作品で知られています。彼の代表作『地上より永遠に』は、全米図書賞を受賞した後、映画化され、さらにはテレビシリーズとしても展開されました。

生涯

ジョーンズはイリノイ州ロビンスンで、父ラモンと母エイダのもとに生まれました。幼少期からフォークナーの作品に親しんでおり、文学への興味は早くから芽生えていました。1939年、高校を卒業するとすぐに陸軍に志願し、第二次世界大戦に従軍。彼はハワイのオアフ島で第25歩兵師団の一員として活動し、特にガダルカナル島の戦いでの経験が彼の作家活動に深く影響を与えました。

昼夜を問わない戦馬の戦闘や日本軍による真珠湾攻撃の目撃など、彼の戦争体験はその後の小説に色濃く反映されました。最初の著作『地上より永遠に』は、真珠湾攻撃を目撃したことによるものです。この小説は、彼の戦争三部作の出発点となり、その後、1962年の出版の『シン・レッド・ライン』や、1978年の『ホイッスル』と続きました。

ジョーンズには二人の子供がいました。一人はカイリー・ジョーンズで、1960年代のパリでの経験を描いた『兵士の娘は泣かない』で著名な作家です。もう一人の息子、ジェイミー・ジョーンズはフランスで生活しています。『兵士の娘は泣かない』は1998年に映画化され、その公開はジョーンズ自身の作品への関心を再燃させました。結果として、2011年には無検閲版の『地上より永遠に』が発表されました。

1950年代には、かつての恋人ラウニー・ハンディと、彼女の夫ハリー・ハンディが設立した「ハンディ・ライターズ・コロニー」の支援を行い、このコロニーは新進気鋭の芸術家たちが創作に集中できる場所として企画されました。しかし、コロニーは後に解体されてしまいます。

ジョーンズは晩年、ニューヨーク州サウサンプトンに住んでいましたが、1977年にうっ血性心不全によって亡くなりました。彼の埋葬地はブリッジハンプトンのポクサボーグ緑園墓地です。彼の多くの著作はデジタル化されており、研究者やファンが参照できる状態にあります。

作品

ジョーンズの初期の作品は『笑いを継承する者達』であり、大戦直後のロビンスンでの自身の体験を織り交ぜた自伝的小説です。しかし、その作品は賛否を呼び、次に『地上より永遠に』を執筆する動機となりました。1951年に発表されたこの作品は、全米図書賞フィクション部門を受賞し、後にモダン・ライブラリ社によって20世紀のベスト100の小説の一つとして評価されました。

ジョーンズの2冊目の小説『走り来る人々』は1957年に出版されましたが、批評家からは厳しい評価を受けました。その後、短編小説集『氷菓子の頭痛、その他の物語』の制作を経て、1962年には『シン・レッド・ライン』が発表されました。この作品は彼の戦争三部作の一部として高く評価されています。

最後の小説『ホイッスル』は、ジョーンズの死後にウィリー・モリスによって出版され、彼のライフワークである戦争三部作が完結しました。

主な著作リスト

• - 『地上より永遠に』（1951年）
• - 『走り来る人々』（1957年）
• - 『シン・レッド・ライン』（1962年）
• - 『ホイッスル』（1978年）

以上、ジェームズ・ラモン・ジョーンズの生涯と作品についてお知らせしました。彼の作品は、戦争の非情さや人間の持つ感情を深く掘り下げ続けています。

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