ジグ・ジグ・スパトニック

ジグ・ジグ・スパトニック

ジグ・ジグ・スパトニック（Sigue Sigue Sputnik）は、1980年代後半に登場したイギリスのニュー・ウェイヴバンドで、彼らの音楽と見た目は当時のポップカルチャーに強い影響を与えました。略称は「SSS」または「スパトニック」とも呼ばれ、代表曲『ラヴ・ミサイル F1-11』は全英シングルチャートで3位を記録し、その成功を皮切りに他のヒット曲も生み出しました。

活動の背景

バンドは元ジェネレーションXのトニー・ジェイムスによって結成されました。彼はまずギターのニールXを招き入れ、その後ボーカリストを探しました。選考の過程で、アニー・レノックスとのセッションを試みるも、彼女のスタイルがジェイムスのビジョンとは異なるためにメンバーにはなりませんでした。最終的には、ボーイ・ジョージのルームメイトであったマーティン・ディグヴィルをボーカリストとして選びました。

初期の成功

1984年、バンドはメディアに取り上げられ、テレビ番組「The Tube」への出演やレコード会社との契約争奪戦が繰り広げられました。彼らはEMIと契約し、契約金が話題になりましたが、実際は数百万ポンドであったことが後に明らかになります。その後リリースされたファーストシングル『ラヴ・ミサイル F1-11』は、オープニングシーンで映画にも使用され、広く知られる存在となります。

魅力的なビジュアル

バンドの魅力は音楽だけでなく、その独特のビジュアルにもありました。彼らは巨大なモヒカンヘアや色とりどりのド派手な衣装、白塗りのメイクで知られ、世紀末的なSF世界観やグラムロックの要素を取り入れていました。このスタイルは、当時のポップカルチャーの中で目を引く存在となり、彼らのアイデンティティを強固にしていきます。

挫折と新たな道

しかし、初期の成功の後、バンドは期待に応えられない時期に突入しました。ツアー中の観客の暴動や演奏への批判が続き、スタジオ作品とライブのギャップが浮き彫りになりました。1989年に解散を迎えるまで、最後のアルバム『ドレス・フォー・エクセス』は彼らの商業的な期待を裏切る結果となり、メンバーそれぞれが異なる道を歩むことになります。

再結成と活動の現在

1995年に新たなメンバーを迎えたジグ・ジグ・スパトニックが再結成されました。彼らは日本限定のシングルをリリースし、さらに2002年には初来日公演を果たし、記録的なCDがリイシューされることになります。今日でも、彼らの楽曲は多くのライブであらゆる世代に再評価され続けています。特に『ラヴ・ミサイル F1-11』は、今でも人気があります。

結論

ジグ・ジグ・スパトニックは、その独自の音楽性と斬新なスタイルで、1980年代の音楽シーンに大きな足跡を残しました。彼らの影響は今も続いており、ポストパンクやニュー・ウェイヴのアーティストたちにインスピレーションを与える存在です。

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