アニー・レノックス

アニー・レノックス: 音楽と社会貢献の両立

アニー・レノックス（Annie Lennox）は1954年12月25日生まれのイギリスのミュージシャンで、特にユーリズミックスのボーカリストとして知られています。彼女はスコットランドのアバディーン出身で、音楽だけでなくフェミニズムやAIDS撲滅などの社会運動にも積極的に関与してきました。

幼少期と音楽への旅

レノックスはひとりっ子として育ち、父親はボイラー設備の技士でした。幼い頃からその才能を発揮し、特殊児童教育校に通うことになります。彼女は古典音楽の教育を受け、17歳でロンドンの王立音楽アカデミーに入学しましたが、学校の環境に馴染むことができず、最終試験の直前に中退しました。その後、レストランでウェイトレスをしている間に、フォークやソウルのシンガーとしての活動を始めます。

ある日、彼女はレストランでデイヴ・スチュワートとピート・クームスに出会い、彼らと意気投合。ボーカリストとしてザ・キャッチに参加します。最終的にはザ・ツーリスツに改名し、メジャーデビューを果たしましたが、1980年にバンドは解散。この後、デイヴ・スチュワートと共にユーリズミックスを結成することになります。

ユーリズミックスの成功と私生活

ユーリズミックスとしての活動は大成功を収め、世界中の音楽チャートを席巻しました。彼女は1984年にヒンドゥー教系の宣教師ラダ・ラーマンと結婚するも、半年で離婚。また、1987年には映画プロデューサーのユーリ・フラッチマンと再婚したものの、彼との関係も後には終わりを迎えます。このように、彼女の私生活は波乱に富んでいましたが、音楽活動は一貫して続けられました。

1990年代に入り、ユーリズミックスは解散したものの、アニーはソロアーティストとしてのキャリアをスタート。2003年には映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還|ロード・オブ・ザ・リング_王の帰還』の楽曲「イントゥー・ザ・ウエスト」でアカデミー歌曲賞を受賞するなど、その活躍は続きました。

社会貢献活動と賞賛

2011年、レノックスは長年のチャリティ活動の功績を評価され、大英帝国勲章のオフィサーに叙勲されました。貧困や社会的不公正の問題に取り組んでいる彼女は、世界的に著名なチャリティ団体オックスファムへの支持を表明し、活動を広げてきました。自身の健康に関する問題にも言及しながら、活動の今後についての不安も語りました。

家族と子どもたち

2番目の夫との間には2人の娘がいます。長女のローラは母の母校である王立音楽アカデミーに進学し、次女タリーはモデルとして活躍。タリーは2012年にイギリスの有名なファッションブランドのキャンペーンに起用されるなど、家族全体がさまざまな分野で活動しています。

音楽作品

レノックスはこれまでにいくつかのスタジオアルバムを発表しています。代表的な作品には、1992年の『ディーバ』、1995年の『メドゥーサ』、2003年の『素顔』などがあります。また、2009年にはベストアルバムもリリースされています。彼女の音楽は多くの人々に愛され続けており、今後の活動にも注目が集まっています。

もう一度検索