ジミー・モラレス

ジミー・モラレスは1969年3月18日生まれのグアテマラ政治家です。同国の大統領を務めました。政治家になる以前は喜劇俳優として活動していました。出生名はハメス・エルネスト・モラレス・カブレラです。

経歴



グアテマラシティで、福音主義の貧しい家庭に生まれました。サン・カルロス・デ・グアテマラ大学で経営学神学の学位を取得しています。

兄弟のサミーとともに出演したテレビ番組「モラレハス」でコメディアンとして有名になりました。2011年には、氏名をハメス・エルネスト・モラレス・カブレラからジミー・モラレスに正式に変更しました。芸能活動と並行して、2013年に小政党の国民集中戦線 (FCN) に入党し、幹事長に就任しました。

2015年の大統領選挙では、国民集中戦線から大統領候補として指名されました。当初は泡沫候補と見られていましたが、選挙日が近づくにつれて支持を拡大し、予備選の第1回投票で1位となり、決選投票に進出しました。モラレスは保守的な価値観を提唱し、腐敗との戦いを強く訴えました。彼のスローガンは「腐敗はなし、泥棒もなし」 (Ni corrupto, ni ladrón) でした。自身をナショナリストと位置づけ、死刑制度を支持し、妊娠中絶に反対する立場を取りました。さらに、先住民族のイシル族に対して行われたジェノサイドを否定する発言も行っています。退任するオットー・ペレス・モリーナ大統領が詐欺と汚職の容疑で逮捕されたことが、モラレスへの追い風となりました。決選投票では、対立候補にダブルスコアをつける圧勝で大統領に当選を果たしました。この当選は、伝統的な政治エリートに対する多くのグアテマラ国民の不信感の表れと見られています。

2019年10月22日には、日本の即位礼正殿の儀に参列し、10月24日には迎賓館赤坂離宮で安倍晋三内閣総理大臣と会談を行いました。大統領の再選は禁止されているため、2020年1月14日に任期満了で大統領を退任しました。

既婚者であり、3人の子供がいます。

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