ジミー・レイブ

ジミー・レイヴ：波乱万丈なプロレス人生

ジミー・レイヴ（Jimmy Rave、本名：ジェームズ・ガフィー）は、アメリカ合衆国出身のプロレスラーです。1982年12月8日にジョージア州アトランタで生まれ、2021年12月12日に39歳という若さで亡くなりました。彼のプロレスキャリアは、インディー団体を中心に、ROH（Ring of Honor）やTNA（Total Nonstop Action Wrestling）など、様々な舞台で繰り広げられました。

デビューからROHでの活躍

1999年10月、マーダー・ワンの指導の下、Mr.XTCというマスクマンとしてデビュー。その後すぐにジミー・レイヴに改名し、数々のインディー団体で経験を積みました。2003年にはROHに参戦し、プリンス・ナナ率いるエンバシーの一員としてヒール（悪役）として頭角を現します。観客からトイレットペーパーを投げつけられるほどの徹底したヒールぶりで、その名を轟かせました。

ROHでは、AJスタイルズのスタイルズ・クラッシュを盗用したレイヴ・クラッシュを使い、スタイルズとの間で技の封印マッチを行うなど、話題を呼びました。レイヴ・クラッシュ封印後は、トリプルHのペディグリーをグリーティング・フロム・ガーナという名で使用しました。また、ROH世界ヘビー級王座にも挑戦しましたが、戴冠には至りませんでした。

TNAでの活動と苦悩

2007年、ROHを退団後TNAに入団し、ロックン・レイヴ・インフェクションというユニットを結成。しかし、TNAでは目立った活躍はできず、2009年に解雇されました。この頃、レイヴは深刻な薬物中毒に苦しんでおり、リハビリ施設に入所することになります。その後は介護福祉センターに勤務するなど、プロレスから一時的に離れました。

インディー団体での再起と引退

TNA解雇後、2009年3月にはROHに復帰。その後もインディー団体を中心に活動を続け、グレート・チャンピオンシップ・レスリング（GCW）ではヘビー級王座を獲得するなど、再び活躍を見せました。DRAGON GATE USAにも参戦しています。

しかし、2020年11月、感染症により左腕を切断せざるを得なくなり、引退を発表。さらに2021年10月には、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症（MRSA）により両足も切断することとなりました。そして同年12月12日、39歳という若さでこの世を去りました。

ジミー・レイヴの残した功績

ジミー・レイヴは、その短い生涯の中で、プロレスラーとして様々な経験をしました。ROHでのヒールとしての成功、TNAでの苦悩、インディー団体での再起、そして晩年の病との闘い。彼の波瀾万丈な人生は、多くの人々に感動と勇気を与えました。また、得意技であるザ・ムーブ・ザット・ロック・ザ・ワールドやグリーティング・フロム・ガーナなど、オリジナリティ溢れる技の数々は、プロレスファンに記憶されています。

彼の早すぎる死は、プロレス界に大きな悲しみをもたらしましたが、彼の残した功績は、これからも多くの人々に語り継がれていくでしょう。

得意技

ザ・ムーブ・ザット・ロック・ザ・ワールド：変形DDT
グリーティング・フロム・ガーナ：変形フェイスバスター
レイブ・クラッシュ：変形フェイスバスター
その他、ヒールフック、ディスコ2000、ドップラー・エフェクトなど

獲得タイトル

CZWアイロンマン王座
FIPタッグチーム王座
GCWヘビー級王座
HCWハードコア王座
NWA世界ジュニアヘビー級王座
RPWインターコンチネンタル王座

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