ROH

ROH（リング・オブ・オナー） - アメリカのプロレス団体

概要

ROHは、アメリカ合衆国に拠点を置くプロレス団体で、2002年に設立されて以来、高度なレスリング技術に重点を置いた興行を行っています。これにより、レスリングのファンを中心に非常に熱心な支持を受けています。他の大手団体であるWWEやTNAとは異なり、ギミックやストーリーラインに依存することなく、純粋なレスリング技術に焦点を当てています。

歴史

2002年1月、ロバート・ファインスティーンとゲープ・サポルスキーによって設立され、同年2月に初のイベントが開催されました。設立当初から高い評価を受け、アメリカの北東部や東部を中心に興行を展開することで、多くのファンを魅了してきました。団体の初期には、エディ・ゲレロの追悼興行が行われるなど、故人に対するリスペクトも大切にされていました。

2006年にはシカゴで大規模な興行を成功させ、以降、WWEの「レッスルマニア」と同時期に裏興行を行うことが恒例となりました。また、2007年と2008年にはそれぞれ日本とカナダに遠征し、海外での人気も高めました。さらに、フィラデルフィアでのレスリングスクールを開校し、若手選手の育成にも力を注いでいます。

ROHは、イリノイ州を拠点とする姉妹団体SWAと連携を持ち、レギュラー選手が参戦するほか、DRAGON GATE USAとも業務提携を結んでいます。2007年にはPPV放送を開始し、アメリカ全土での露出を増やしましたが、同年からTNAとの関係が断絶するなど、一時的に厳しい状況もありました。

日本のプロレス団体との関係

ROHは日本のプロレス団体とも強い結びつきを持ち、特に新日本プロレスやスターダムとの業務提携が顕著です。日本人選手の参戦も活発で、武藤敬司や小橋建太、獣神サンダー・ライガーなど、多くの著名な選手がROHの興行に参加しています。また、2007年には日本での初の興行を成功させ、以降も定期的に日本の団体と合同興行を開催しています。これにより、ROHの選手と日本の選手との交流が進み、ファンの関心も高まりつつあります。

主な興行

ROHは、PPV（ペイ・パー・ビュー）形式のイベントを多数展開しています。代表的な興行には「ROH Anniversary Show」、「ROH Supercard of Honor」、「ROH Best in the World」などがあります。また、日本との共同興行も行われており、「Global Wars」や「War of the Worlds」などのイベントは、両団体のファン同士が交流できる貴重な機会となっています。

現在と未来

2021年には、全選手との再契約を行わず、活動を一時休止することが発表されました。2022年3月にはAEWのトニー・カーンによる買収が報じられ、ROHはAEWの傘下団体として新たに活動を再開する予定です。このように、ROHは今後も業界での影響力を拡大し続け、新しい形でのプロレスを提供し続けることが期待されています。

まとめ

ROHは、アメリカのプロレスシーンにおいて重要な存在として位置づけられており、高度な技術を持つレスラーたちによって繰り広げられる試合は、多くのファンに愛されています。また、日本との強い繋がりを持つことで、国際的な展開も果たしていくことでしょう。

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