ジム・キャリー

ジム・キャリーについて

ジム・キャリー（本名：ジェームス・ユージーン・キャリー）は、1962年1月17日にカナダのオンタリオ州で生まれた、著名な俳優、コメディアン、漫画家、さらに絵本作家でもあります。彼は、特にコメディ映画における存在感から「コメディ王」と称されており、その才能は多くのファンに支持されています。

生い立ちとキャリアの初期

キャリーはフランス系の父親とスコットランド系の母親の元で育ち、カトリック道徳のもと、4人兄妹の末っ子として過ごしました。幼少期からコメディアンになることを夢見ており、オンタリオ州バーニントンの高校を途中で辞め、15歳で地元のコメディ・クラブの舞台に立つようになります。19歳になるとアメリカに移住し、スタンダップ・コメディの舞台でキャリアを積みます。彼は『ザ・トゥナイト・ショー』や『サタデー・ナイト・ライブ』を始めとする多くのコメディ番組に出演し、1984年に映画デビューを果たしました。

映画キャリアの躍進

その後、キャリーは身体全体を使ったユーモアと変わった表情で観客を魅了し、1994年には主演作『エース・ベンチュラ』が大ヒット。その後『マスク』も続き、彼はコメディ俳優として一躍スターダムにのし上がります。しかし、初期のキャリーはその演技スタイルから下品で単調な顔芸の喜劇役者とも批判されることがありました。近年ではコメディだけでなくシリアスな役柄に挑む姿勢を見せ、演技の幅を広げています。

キャリーはアカデミー賞とは縁が薄く、1998年の『トゥルーマン・ショー』と1999年の『マン・オン・ザ・ムーン』においては連続でゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞しましたが、アカデミー賞ではノミネートすらされませんでした。しかし、彼の才能は広く評価されており、2014年にはアイオワ州のマハリシ経営大学から名誉博士号を授与されています。

私生活

プライベートでは、キャリーは1987年にメリッサ・ウォーマーと結婚し、1人の娘ジェーンをもうけましたが、1996年に離婚しました。その後、女優のローレン・ホリーと再婚しますが、この結婚生活も8ヵ月で終わります。2010年までにはモデル・女優のジェニー・マッカーシーと同棲し、彼女との関係では自閉症に関する啓発活動に取り組みました。最近の活動では、子供向けの絵本も出版しており、多様なクリエイティブ表現へと挑戦しています。

その一方で、2017年からはドナルド・トランプなどの保守的な政治家を風刺する作品をTwitter上に投稿し、社会問題に対しても大胆に意見を表明するようになりました。

キャリーは2004年にアメリカ市民権を取得したことも特筆すべき点です。また、クリント・イーストウッドを尊敬する彼は、エルヴィス・プレスリーの声真似や映画『マスク』内での『ダーティハリー』の再現など、多くの模倣パフォーマンスを披露しています。

社会貢献

ジム・キャリーは、ミャンマーにおける人権問題についても関心を持ち、ノーベル賞受賞者アウンサンスーチーを支援するなど、彼自身の影響力を利用して社会的なメッセージを伝えています。

日本語吹き替え

キャリーの日本語吹き替えを手がける山寺宏一は、彼の作品の多くで声を担当しており、特に『おはスタ』での対面が印象的です。山寺は、キャリーとの交流を通して馬込みつつ、作品の魅力を伝え続けています。

受賞歴

• - 1998年：『トゥルーマン・ショー』でゴールデングローブ賞主演男優賞（ドラマ部門）
• - 1999年：『マン・オン・ザ・ムーン』でゴールデングローブ賞主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）

ジム・キャリーはその独特のコメディスタイルと幅広い演技力で、多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索