ジャックス (信販)

株式会社ジャックスについて

株式会社ジャックス（JACCS CO., LTD.）は、日本の主要な信販会社の一つであり、本社は東京都渋谷区に位置しています。設立は1954年で、北海道函館市にて創業され、信販業務をスタートしました。会社名の「ジャックス」は「Japan Consumer Credit Service」の略で、クレジットカードやローン、オンライン決済など多岐にわたる金融サービスを展開しています。

会社の成り立ちと歴史

創業以来、ジャックスは成長を続け、1978年には東京証券取引所市場第一部に上場しました。2019年の決算では、クレジットカード、ファイナンス、ペイメント、リテール金融分野で合計4兆円を超える取扱高を記録しています。特に、アジア地域へも進出し、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジアでは二輪車と四輪車の販売金融を展開しています。ジャックスは、海外においてもショッピングクレジットとオートローンにおいて業界のトップクラスを誇ります。

主要株主と提携

過去には旧・三菱銀行と明治生命保険が主要株主でしたが、2008年の増資を経て、三菱東京UFJ銀行が株式の約20%を保有する筆頭株主として関わっています。その後、三菱UFJニコスの個品割賦事業を吸収し、様々な借入保証業務を行っています。さらに、みずほ銀行などとも関係を持つなど、強固な提携体制を築いています。

クレジットカード事業

ジャックスは、VISA、MasterCard、JCBの3大ブランドのクレジットカードを発行しています。特にVISAカードについては、三菱UFJニコスとの業務提携を通じて、自社による発行を開始しました。このように、クレジットカードの発行にあたり、自主的なブランド展開の強化が図られています。経営方針は保守的であり、他の信販業者に比べて不良債権が少ないことで知られています。

会社の沿革

ジャックスは、1954年に設立されて以来、多くの重要なマイルストーンを経て成長を遂げてきました。1976年には現在の商号に変更され、1978年に東京証券取引所に上場しました。2001年に業界で初めて24時間365日稼働するオンラインシステムを導入し、2011年には利用者を対象としたポイント還元率の高いカードを発行するなど、常にサービスの向上に努めてきました。特に1997年には、高金利問題への取り組みとして融資商品の金利を引き下げ、多くの金融機関が苦しむ過払金問題がほとんど発生しないのも特徴です。

ドメイン名を巡る訴訟

1998年には、ドメイン名に関する訴訟が起こるなど、商標権の保護にも努めています。特に、同名のドメインをめぐる訴訟は日本初のケースであり、最終的にジャックスが勝訴しドメインは無事取得されました。

CMとマーケティング戦略

ジャックスはCMでも多くの著名人を起用し、ブランドイメージを高めています。過去のCMには、俳優やアーティストなど多彩なタレントが出演し、消費者に親しまれています。特に1980年代に放送されたCMは多くの耳目を集め、その後も様々なクリエイティブなキャンペーンが行われています。

まとめ

株式会社ジャックスは、長い歴史を持つ信販会社として、日本国内外での確固たる地位を築いてきました。信頼性の高いサービスを通じて、多くの顧客のニーズに応えており、今後のさらなる成長が期待されています。

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