ジャバリス・クリッテントン

ジャバリス・クリッテントン：栄光から転落したバスケットボール選手の生涯

ジャバリス・クリッテントン（Javaris Cortez Crittenton、1987年12月31日 - ）は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身の元プロバスケットボール選手です。恵まれた体格と運動能力を活かし、NBA選手として活躍しましたが、度重なる不祥事により、そのキャリアは大きく転落しました。現在は、様々な犯罪行為により服役生活を送っています。

NBA入りとチームの移籍

クリッテントンは、ジョージア工科大学卒業後、2007年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから全体19位という高順位で指名され、NBAの世界に足を踏み入れました。ルーキーシーズンは、コービー・ブライアントらスター選手たちの中で、出場機会を得ながら経験を積みました。

しかし、2008年2月1日、クリッテントンはクワミ・ブラウン、アーロン・マッキー、そして2008年と2010年のドラフト1巡目指名権とともに、メンフィス・グリズリーズへトレードされることになりました。このトレードは、レイカーズがパウ・ガソルを獲得するためのものでした。グリズリーズには、マイク・コンリー、カイル・ロウリー、マルコ・ヤリッチといった若手ガードが多数在籍しており、クリッテントンは出場時間に恵まれませんでした。

その後、2008年12月10日には、ドラフト1巡目指名権とのトレードでワシントン・ウィザーズへ移籍。ウィザーズでは、ある程度の出場機会を得ましたが、安定した活躍を見せることはできませんでした。

銃器不法所持事件

2009年12月24日、クリッテントンはロッカールームに拳銃を持ち込んだことが発覚し、銃器不法所持の容疑で逮捕されました。この事件は、チームメイトのギルバート・アリーナスとの間で起きた口論が発端であり、アリーナスも同様に銃器を持ち込んでいたことが判明しました。クリッテントンとアリーナスは、NBAからシーズン終了までの出場停止処分を受けることとなり、クリッテントンのキャリアに大きな影を落としました。

殺人容疑と逮捕、そして有罪判決

2011年8月26日、クリッテントンは23歳の女性を殺害した容疑で告発されました。被害者の女性は、2011年4月にクリッテントンに強盗を働いたとされており、その報復として殺害されたと見られています。事件当時、クリッテントンはアトランタの路上で発砲し、流れ弾が被害者の臀部に命中。被害者は病院で治療を受けていましたが、その後死亡しました。

クリッテントンは、この殺人事件の他にも、無免許運転、スピード違反、飲酒運転などの罪で起訴されていました。2015年4月30日、クリッテントンは殺人事件に関与したことを認め、司法取引に応じました。その結果、クリッテントンには懲役23年の実刑判決が言い渡され、彼のバスケットボール選手としてのキャリアは完全に閉ざされることとなりました。

まとめ

ジャバリス・クリッテントンは、高い身体能力を持ち、NBA選手としての将来を嘱望されていましたが、度重なる犯罪行為により、その才能を開花させることはできませんでした。銃器不法所持、そして殺人という重大な罪を犯したクリッテントンの人生は、多くの人々に教訓を与えるものと言えるでしょう。

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