アーロン・マッキー

アーロン・フィッツジェラルド・マッキー（Aaron Fitzgerald McKie、1972年10月2日 - ）は、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の元プロバスケットボール選手であり、指導者としても活躍しました。現在は母校であるテンプル大学で、陸上競技の特別顧問を務めています。現役時代は、主にシューティングガード、ポイントガード、スモールフォワードとしてコートを駆け巡りました。

大学時代

テンプル大学では、3年間で92試合すべてに先発出場し、1試合平均17.9得点、合計1,650得点を記録しました。この記録は、大学歴代6位タイという素晴らしいものです。チームメイトには、後にNBAオールスターゲームにも選出されるエディー・ジョーンズがいました。1993年には、1試合平均20.6得点を挙げ、アトランティック・テン・カンファレンスの最優秀選手に輝きました。

NBAでの活躍

1994年のNBAドラフトでは、1巡目全体17位でポートランド・トレイルブレイザーズに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1997年シーズン中には、デトロイト・ピストンズへ移籍し、その後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍しました。

2000-2001シーズンには、エリック・スノウ、アレン・アイバーソンの控えとして重要な役割を果たし、2000年12月30日のサクラメント・キングス戦、2001年1月3日のアトランタ・ホークス戦ではトリプルダブルを達成するなど、目覚ましい活躍を見せました。チームのNBAファイナル進出に大きく貢献し、NBAシックスマン賞を受賞しました。これは、シクサーズの選手としては、1982-1983シーズンのボビー・ジョーンズ以来の快挙でした。

2005年8月12日、シクサーズはラグジュアリー・タックスを回避するためにマッキーをウェイバーにかけました。その後、ロサンゼルス・レイカーズと契約しましたが、怪我の影響で2シーズンで24試合の出場にとどまりました。

指導者としてのキャリア

2007年10月3日からは、無報酬でシクサーズのモーリス・チークスヘッドコーチの下でアシスタントコーチを務めました。現役引退は表明していませんでしたが、2008年2月1日にメンフィス・グリズリーズへ放出され、3月9日に解雇されました。同年9月には、シクサーズのアシスタントコーチに復帰し、指導者としての道を歩み始めました。

プレースタイル

アーロン・マッキーは、そのプレースタイルからしばしばマイケル・クーパーと比較されました。クイックネスや跳躍力では劣るものの、3ポイントシュートやディフェンス能力に優れていました。クリス・ウェバーは、彼を「過小評価されている選手で、いつでも激しくプレーする選手」と評しました。

アーロン・マッキーは、選手として、指導者として、バスケットボール界に大きな足跡を残しました。

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